スリが多いフランスではバッグの持ち方に注意

バナナバッグ
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日本から来た母とパリを観光していたときです。電車に乗ろうとしたら女の子たちのグループに取り囲まれたことがありました。なにやら話しかけられて、「あれ、なんだろう?」と思っていると、近くにいた男性たちが突然「やめなさい!」と怒鳴(どな)り始め、引率の先生かと思っていたリーダー格の女性と喧嘩を始めたんです。おかげでことなきを得ましたが、後で調べたら有名なスリグループだったとわかりました。

パリは比較的治安のいい街なのですが、スリが多く、フランス人も外出するときには必ず対策をしています。たとえばメトロに乗るときは、貴重品の入ったバッグやリュックのファスナー部分を、自分の身体の前でしっかり押さえて持つのが基本。私もこちらに来て、バッグの正しい持ち方を義母に教わりました。

だれもがもっている「バナナバッグ」

そんな環境もあってか、貴重品を身体の前でしっかり抱えることができる「バナナバッグ」が、パリでは必須です。それこそ、みんなひとつはもっていると断言できるくらい。

素材やサイズはいろいろですが、ユニクロのラウンドミニショルダーは、パリジェンヌにも大人気。プチプラなのにカラフルなので、私の義母は7つももっているんだとか(笑)。そのほか、小雨が降り続く時期には防水タイプのバナナバッグや、帆布のもの、インドのブロックプリントのものもよく見かけます。

お財布やカギなどの貴重品はバナナバッグに、それ以外のものはトートバッグに入れて、コーディネートを楽しんでいる人も多い印象です。ちなみに、パリでスリに遭ったとき、おすすめの対策があります。それは…「ピックポケット!(スリ)」と大きな声で叫ぶ! という極めてシンプルなもの。ものすごく原始的ですが、結局、これがいちばん効果があるようです。

ほかにも、Himiさんの著書『“ちゃんとしなきゃ”を手放せる心地いい毎日 パリ暮らし始めました』(KADOKAWA刊)では、ガイドブックにはのらない、ありのままのフランス暮らしが紹介されています。

“ちゃんとしなきゃ”を手放せる心地いい毎日 パリ暮らし始めました

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