毎日うだるような暑さが続く今夏。外から帰ってきたときに、部屋がごちゃごちゃしていると、なんだか余計に暑く感じてしまいませんか? 片付けることで、視覚的にも涼しく見せる工夫を取り入れると、見た目の暑苦しさが解消されるだけではなく、気分がよくなることも。そこで今回は、3児のママで整理収納アドバイザーの高岡麻里恵さんに無理なく・がんばりすぎずに取り入れられる「涼しげな空間づくり」のヒントをご紹介します。
すべての画像を見る(全6枚)1:視覚のごちゃつきを解消する
部屋にものがあふれていると、それだけで空気がもわっと重く感じたり、視界に入る情報量の多さに脳が疲れてしまったりするもの。とくに夏は、ただでさえ気温が高いのに、ごちゃごちゃしていると、より「見た目」で暑さを感じてしまうこともあります。
そこでまずは、リビングや玄関、キッチンカウンターなど、“家族がよく通る場所”や“目に入りやすい場所”の上にあるものを減らしてみましょう。テーブルの上に出しっぱなしのリモコンやチラシ、子どもの作品などを一度リセットするだけで、スッと空間が整って感じられるはずです。
片付けるというよりも、「今の季節にふさわしいものだけを残す」という感覚で、引き算してみてくださいね。
2:「抜け感」をつくる
床にものが置いてあると、それだけで空間が狭く見えてしまいます。抜け感は涼しさにつながるので、まずは「床にものを置かない」を意識してみましょう。
<たとえば…>
・玄関のたたきに置きっぱなしのサンダル
・リビングの隅に積み重なった紙袋や段ボール
・子どものカゴが床置きになっている場所…など。
少し浮かせるだけ、まとめるだけで、印象はガラッと変わります。
また、背の高い家具や棚は、圧迫感を生み出しやすく、部屋を重たく感じさせてしまいます。可能であれば、低めの家具に見直したり、それが難しくても棚の上部に余白をつくったりして、視線が向く空間を意識すると、見た目にも風とおしがよくなりますよ。
3:アイテムの素材や色を変える
じつは、収納用品やインテリア小物の“素材”や“色”を変えるだけでも、空間の涼しさは大きく変わります。
<おすすめの色と素材>
・ラタンやバスケット素材(天然素材は見た目も肌触りも軽やか)
・ガラスやアクリル素材(光をとおす素材は透明感が出ます)
・白やベージュ、くすみブルーなどの寒色系カラー(視覚的に涼しげ)
「収納用品を夏仕様に入れ替えるなんて面倒…」と思う方は、よく目にする場所だけでもOKです。
たとえば、キッチンに置いているカゴをラタン素材に替えたり、洗面所のコップをガラスに替えたりするだけでも、気分が変わります。
ものの“機能性”だけでなく、“季節感”を意識して取り入れてみると、片付けもインテリアももっと楽しくなりますよ。