日本でも同じことが起こるのか

移民問題
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EUで起きていることは、アメリカで起きていることに似ています。どちらもグローバル化しすぎたことや移民がたくさん流入してきたことによって、自分の国の姿が壊されていると感じる人が増えています。

いわば、グローバル化の「揺り戻し」のような作用が働いているのです。今の世界、とりわけ先進国では、多かれ少なかれ、同じようなことが問題になっています。

そしてこれは日本も無関係ではありません。日本は島国ですので、アメリカやヨーロッパに比べればまだまだ移民は少ないですが、それでも日本社会にも少しずつ変化が訪れています。

日本でも、以前に比べて外国人をよく見かけるようになりましたし、多様性を認める価値観もどんどん進んできています。

このように、程度は違うかもしれませんが、アメリカやヨーロッパで起きていることは、日本でもすでに起こっている、もしくは近い将来起こりうることなのです。

みなさんはそのとき、どのような判断をしますか。

民主主義や自由はあっという間にだれかに奪われる

民主主義や自由を守るためにできること
※画像はイメージです。(画像素材:PIXTA)

第1次世界大戦、第2次世界大戦と、大きな戦争が終わり、世界はグローバル化しました。

しかし、そのグローバル化が行きすぎた国では、分断が起きています。この分断の先には、なにがあるのでしょうか。世界はまた争いに突入するのでしょうか。それとも、民主主義に見きりをつけて、独裁が増えるのでしょうか。

民主主義とて完全なものではありませんし、今の日本に満足している人がどれだけいるかはわかりません。

しかし、日本には民主主義も自由もあります。そして、民主主義や自由というのは思っている以上にもろいものです。自分たちの力で守らなければ、あっという間にだれかに奪われかねないものです。

いろいろ問題はあったとしても、完璧な制度でなかったとしても、私は民主的で自由な国に住んでいたいです。

なぜなら、自分の意見を自由に言いたいし、自分の力で決められないことに支配されたくないからです。そして次の世代にもそうであって欲しいと願っています。

そのために、世界の動きに関心をもち、自由な日本を守っていくことが、私たちの使命だと思っています。

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