災害時に本当に役立つ備蓄品は?心のケアも忘れずに
防災グッズはたくさんありますが、案外見落としがちなものや、逆にもてあましてしまうものもあるようです。
●ライトは両手が使えるものを1人1つが理想
すべての画像を見る(全4枚)「非常に重要なのに意外と見落とされがちなのが『明かり』です。『1部屋に1つ、1人に1つ』と言われますが、懐中電灯が家に1個しかない家庭も少なくありません」
おすすめは、部屋全体を照らしやすいく両手が使えるヘッドライトや首から下げるタイプ。
「できれば1人1つ用意するのが理想です。高価なものである必要はありませんが、必ず一度使ってみて、スイッチの場所や明るさを確認してください。買うだけで安心せず、自分にとって使いやすいか試すことが大切です」
●気持ちを上げるエンタメグッズも重要
もう1つ、ぜひ用意してほしいのが「エンタメグッズ」なのだそう。
「避難生活は想像以上に長く、つらくなることも。そんなとき、家族やペットの写真、好きなアイドルのグッズ、愛読書など、心がうるおうものがあるとがんばれるんです。すぐに取り出せて濡れないようラミネート加工などをして、防災グッズに一緒に入れておきましょう」
反対に、せっかく用意しても活用しにくいものもあるのでしょうか。
「多機能ツール、たとえば十徳ナイフのようなものは、機能が多すぎると結局使いこなせなかったり、重くて持ち出さなかったりすることがあります。自分に必要な機能はなにか、本当に使いこなせるかを考えて選びましょう」
防災対策は毎日の生活に自然に取り入れることが重要です。辻さんのお話を参考に、まずはできることから少しずつ始めてみませんか?
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