結婚して30年以上、自宅で食事をつくる時間を大切にしている女優の泉ピン子さん。しかし、結婚前はまったく料理ができなかったそう。売れっ子女優としての忙しい日々と、妻としての役割を両立させてきたピン子さん。そんな彼女に、日々の料理を楽しむコツについて伺いました。

泉ピン子さん
泉ピン子さん
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結婚以来、料理は私の担当。30分で手早くつくります

じつは料理が得意で、41歳で医師の夫と結婚して以来、「自宅で夫にインスタント食品を食べさせたことがない」という泉ピン子さん。

「私が結婚した1989年は、まだ『男子厨房に入らず』という考えが当たり前だった時代。せっかく夫が『お互い働いているんだから、家事もなるべく手伝うよ』と言ってくれたのに、私は突っぱねてしまったんですよね。私は結婚するまで全然料理ができなかったのに。それは今でも失敗したな、と思っています(笑)」

とはいえ当時のピン子さんは、365日休みがないほどの売れっ子女優。時間のないなかで毎日の食事の支度をしているうちに、自然と手際がよくなったと話します。

ピン子さんの食事
泉ピン子さんのある日の食事。献立は[写真中央から時計回りに]、ちらし寿司、ナスとキュウリの漬物とミョウガをあえたもの、モズク酢、コールスロー、キンピラゴボウ、カボチャの煮物、トマトサラダ、お吸い物。(書籍『終活やーめた。元祖バッシングの女王の「ピンチを福に転じる」思考法』より)

「そりゃあ、つくってくれる人がいればいいけど、他人がつくるより私がやったほうが早いし。ふだんの食事はほとんど30分以内につくっちゃう」とピン子さん。

「おいしく見せるには器選びも大事。盛りつけがよければ、ものの10分でつくったとしても、手が込んで見えるから。私は器を買うのも好きなので、料理屋を開くのか、って言われるくらいの数をもっています。清水焼を専門に扱っている『東哉』というお店で買うことが多いかな。鍋も気に入ったものが壊れるのが嫌だから、いいなと思うと2個買っちゃう(笑)」