まず避難経路を決めてから家具の配置を考える
すべての画像を見る(全4枚)「よくいる部屋から真っすぐ、せいぜい1回曲がる程度で玄関まで行けるようにしておいてほしい」と辻さん。その避難動線にはものを置かず、家具が倒れてもドアをふさがないよう配置します。
「避難経路が確保できると、じつは日々の家事動線もよくなるんですよ」(辻さん)
●寝室には水、スニーカー、ポータブル電源を常備
閉じ込められることを想定して水を常備。停電で真っ暗のなか、足元の安全を確保しながら避難するため、ベッド下にはスニーカーをセット。ポータブル電源は日常的に出し入れしやすいベッド下に置き、バッテリーの劣化を防ぐためにスマホの充電に使っているそう。
●枕はエアコンから遠く強い柱に向けて配置
枕の位置は強い柱の位置や、エアコンの場所などから考慮。辻家の場合、柱の強度を優先したため、エアコンはどうしてもベッド脇になってしまうそう。
「なので、揺れたらリビングに逃げると決めていて、避難時の防災頭巾代わりに掛け布団はあえて年じゅう出しっぱなしです」(辻さん)
明かりは1人につき各部屋1個ずつ
暗闇の恐怖や安全確保のため、明かりは複数用意すべし。
「ランタンなどの持ち運べる明かりを間接照明として日常使いしていると使い勝手もわかるし、電池の減りも確認できて、いざというとき困りません」と辻さん。
電池の消耗が少なく、長時間使えるLEDタイプがおすすめ。
『最強防災マニュアル2025年版』(別冊ESSE)は発売中。
