ただものが少ないだけではすっきりして居心地のいい部屋はつくれません。YouTube「60歳からの幸せライフ」が人気の60代YouTuberライフさんが、目から入る「情報量」に着目した部屋のつくり方を解説します。

引き出し
キッチンの引き出しの中もすっきり
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ものが減って、迷子がゼロに。探し物がなくなった

家じゅうにものがあふれていたとき、一日のなかで探し物にどれだけ時間を費やしていたことか。

「ものは使う場所にしまうと、いちばん使いやすい」と聞いても、肝心の収納場所があいていないのですからどうしようもありません。迷子の本や調理器具などを探してもなかなか見つからず、ストレスを感じる日々を送っていました。

そんなストレスの多い毎日とサヨナラできたのも、ものを手放したおかげ。物量が減り、収納スペースに余裕が生まれたことで、「使う場所に置く」ことが可能になったのです。

いざ実践してみると、これが本当に使いやすい。使いたいときに使いたいものがサッと取り出せるからノーストレスだし、探し物をするムダな時間が省ける分、時間の余裕も生まれます。

また、ものの定位置が自然と決まるため、迷子の発生件数もほぼゼロに。食品や洗剤などの重複買いも防げて、ムダ遣いの防止にもなっている気がします。

年を重ねるにつれ、記憶力や体力の低下により、ものの管理が難しくなってくるといいます。1歳でも若いうちに、自分にとってストレスのない収納方法を見つけることは、老後の備えのひとつとして、とても大切なことなのではないでしょうか。

部屋を「すっきり居心地よく」するための工夫

部屋
私が一日の大部分を過ごすリビングの全景。壁の塗り替えや、床板の張り替えなどを夫がしてくれていて、年々すっきり感がアップしています

私にとって、居心地のいい空間は? あらためて考えてみたとき、思い浮かんだのは、やっぱり「すっきり」というキーワード。

だけど、ものが少なければすっきり見えるのか、というと、そういうわけでもないんですよね。自分の経験から、ポイントは「情報量」なのかなと思っています。

部屋の中で大きな面積を占めるテーブルやソファの上は、なにも置かない。レースのカーテンはつけない。壁に絵を飾るなら抽象的なものにする。カーテンは無地のものを選ぶ、ラグは敷かないなど、目に入る情報量を少しでも少なくする工夫をしています。