数々の被災地に入り医療支援を行ってきた防災のプロ・国際災害レスキューナースの辻直美さんは、自身も2度の大地震を経験。隣の家は壊滅的な打撃を受けるなか、ノーダメージだったのは、家具やものを100円グッズで固定したからでした。今回はすぐ取り入れられるその方法を公開します。
すべての画像を見る(全6枚)なにも対策しないと震度6で部屋は壊滅
「大規模地震が起きると部屋にあるあらゆるものが“凶器”になります。命を守るためにも、被災時のダメージを最小限にして家を復旧するためにも、地震に強い家にすることは重要です」(辻さん、以下同)
防災対策をしていた辻さんの家は震度6弱を記録した大阪北部地震でも、被害はゼロ。一方、同じ間取りのお隣さんは大惨事。対策の有無でこれほどの違いが出るのです。
「防災は手間とお金がかかると思われがちですが、プチプラで気軽にできる防災術もあります。まずは1か所でいいので始めてみて。やるとやらないでは大きな違いが出るのが防災です」
100円ショップのアイテムが防災に大活躍!
「防災専用アイテムでなくても、大抵の100円ショップにある商品で十分なものも多い」と辻さん。気負わず手軽に始めてみるのが大事です。
●天井と家具のわずかなすき間は本で埋める
つっぱり棒が使えないわずかな空間には、本をはさんで家具を固定。
「天井と本の間には100円ショップのすべり止めシートをはさんでいます」