50代になって子育てもひと段落し、教育費や住宅ローンの不安が減ると、今度は老後のお金が気になってきますよね。その際にぜひ参考にしてもらいたいのが「ねんきん定期便」です。ここでは、ESSEフレンズエディターでファイナンシャルプランナーの資格をもつkiyoさんが「ねんきん定期便の見方」を解説します。

ねんきん定期便1
定年後の年金生活を見直すきっかけに!
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そもそも「ねんきん定期便」とは?

「ねんきん定期便」は毎年の誕生月に届き、その名のとおり、年金に関する情報がたっぷりつまっている書類です。

誕生日が近づいた先日、私のもとにも令和6年度の「ねんきん定期便」が届きました。今年度は57歳なのでハガキでしたが、35歳、45歳、59歳の年度にはさらに詳しい情報が載っている封書が届きます。

将来の年金額がひと目でわかる

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このとき必ず確認したいのが「3.老齢年金の種類と見込額(年額)」です。

今と同じ条件で60歳まで年金加入し続けた場合の、65歳以降にもらえる年金の見込額がわかります。ほかにも、これまでの加入履歴や直近12か月の加入状況も確認できます。

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ハガキの反対の面も見てみましょう。年金は通常65歳から受給ですが、それを遅らせて70歳や75歳に年金をもらい始めた場合の見込額が記載されています。

遅らせた場合は、1か月につき0.7%の増額となります。たとえば5年遅らせて70歳で受給を開始すると、年金額は42%分増額されると書いてあります。

※ 年金の繰下げ受給に際しては、健康状態、経済状況、将来のライフプランなどを総合的に考慮する必要があります