カット野菜、納豆、キノコなどを上手に活用
――最近は野菜の高騰をはじめ、食料品が全体的に値上がりしており、毎日バランスの取れた食事を準備するのが難しいと感じる人もいそうです。
道江：スーパーやコンビニで売られているカット野菜は比較的価格が抑えられており、おすすめの食材です。カット野菜に「栄養がない」というイメージを持つ方もいるようですが、加工の工程で長時間水洗いしたり、野菜を切ってから時間が経っていることから、栄養素の損失があると思われていることに起因しているように思います。
実際に、加工や時間経過で失われる栄養素はありますが、大きく影響があるのはカリウムやビタミンC、葉酸などの水溶性ビタミン。それもすべて失われるわけではありません。最近のカット野菜の加工技術は進化していて長時間は水にさらさず、高速で処理がされており、自宅での水洗いと大きくは変わらないと考えられています。またキャベツやレタスなどに含まれる食物繊維は、時間が経ってからも失われにくい栄養素です。
――ほかにおすすめの食材はありますか？
道江：たとえばどこでも手に入る納豆は、低カロリー高たんぱく、かつ更年期の女性をサポートする食材なうえに値段も安いという、万能な食べ物です。豆苗、ピーマン、キノコ類も比較的お手頃な価格で買えて栄養素も豊富なので、ぜひ積極的にとり入れたい食材です。
とくにキノコ類は、ローカロリーでどんな料理にも合う優秀な食材。みそ汁や鍋に入れてもいいですし、炒め物の具材にしている方も多いのではないでしょうか。キノコ類は食物繊維やビタミンDが豊富。ビタミンDはカルシウムの吸収を高め、骨を強くしてくれるので、骨粗鬆症の予防としても優秀です。
大豆水煮缶や切干大根などの乾物も、年中価格が安定していて、ボリュームもあるので上手に活用してみてください！
※ 『あすけん』は、日本国内App StoreとGoogle Playストア合算の「ヘルスケア（健康）／フィットネス」カテゴリにおける、2021年~2024年のダウンロード数および収益（2025年1月、data.ai調べ）でも国内No.1の実績を誇る
道江さんの著書『あすけん公式 50代からの食べやせ術』（扶桑社刊）が現在発売中。おいしく食べて無理なくやせた人たちのインタビューや、栄養士考案の簡単レシピ、知っておきたい食べやせ知識などが満載です。
