野菜の値上がりに悩まされている人も多いのでは。それでも、節約と栄養バランスは工夫次第で両立できます。ここでは「冷凍・乾燥・旬野菜」の賢い活用ワザを、50代の夫婦ふたり暮らしで栄養士として働いた経験をもつ本多めぐさんに伺いました。

買い置きしているお助け野菜。節約と健康づくりに活躍
買いおきしているお助け野菜。節約と健康づくりに活躍
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1:スプラウト類など、常に安い野菜&根菜類を応用

常に安い野菜

野菜のなかでも年間をとおして安く売られているものがあります。それが、モヤシやカイワレ大根、新芽のスプラウト類。これらを積極的に献立に取り入れるだけで節約になります。短時間で調理できる手軽さも魅力ですね。

モヤシは和食や中華で幅広く使える万能選手ですし、カイワレ大根やスプラウト類はサラダやあえ物、肉料理やパスタのトッピングにも。

そのほかで常に安い野菜といえば、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、ゴボウなどの根菜が挙げられます。安くて長期保存が可能なので、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか? 葉物野菜が高いときは、これらを代用できないか考えて活用します。

ちなみに、安い野菜を活用するレシピを思いつかないときは、適当につくるのではなくネットで調べた新しいレシピを試しています。そのときは冷蔵庫にある「肉」と組み合わせて検索するのがコツ。「豚肉とジャガイモ」などと検索すれば大量のレシピが出てきますので、新鮮なレシピを取り入れられます。

2:困ったときの冷凍野菜。下処理いらずで価格も安定

冷凍野菜

生野菜が高くて、スーパーに行っても買えない…と思ったら、冷凍野菜の出番です。冷凍のブロッコリー、ホウレンソウ、インゲンなどは、生野菜に比べて価格が安定しているだけでなく、栄養価も高いのでおすすめ。とくに緑黄色野菜のラインナップが充実しているので、わが家では常に買いおきしています。朝食はもっぱらこれらの冷凍野菜と玄米を食べています。

そして「下処理不要」で「使いたい量だけ使える」点も冷凍野菜のよいところ。ひとり暮らしでの食事にも便利です。ホウレンソウはオムレツに混ぜたり、ブロッコリーはゆでてパスタとあえたり、インゲンは炒め物に加えたり…と、たくさんのメニューでアレンジが可能。忙しい朝でも、スープやみそ汁にサッと入れるだけで、手軽に野菜を摂ることができます。

また、冷凍のミックス野菜もこれひとつで多くの栄養を摂れます。具だくさんのスープ、野菜の煮物、炒め物など、いろいろな料理に活用できます。とくにコーンやグリンピースは、サラダやスープのトッピングや肉料理のつけ合わせにも使えて万能です。