気づいたら、増えてしまいがちな靴。しっかり整理しなければ、下駄箱もぎゅうぎゅうになります。35平米の小さな賃貸マンションで、夫婦で暮らすミニマリストの村上はなさん(30歳)は、結婚を機に家の広さに合わせて、20足以上の靴を手放したそう。20代の頃はスニーカー集めに没頭していたそうですが、今はオールシーズン3足で過ごしています。そんな村上さんに、靴を手放してよかった心の変化について教えてもらいました。
すべての画像を見る(全6枚)1:毎朝の靴選びがラクになる
靴を20足以上持っていたときは、服に合わせて靴を選んでいました。これはこれで楽しかったのですが、選択肢が多いからか靴選びに時間がかかり、出発時間ギリギリまで悩むことがよくありました。しだいに、行き先や天気に合わせて靴を選ぶことが大変だな…と感じるようになっていました。
靴を3足に減らしてからは、目的別に履く靴を決めているため、迷うことがなくなりました。バタバタと支度にあわてることなく、サッと選んですぐに出発できるように。気軽に外出できるようになりました。
<厳選した3足の靴のそれぞれの目的>
・スニーカー:カジュアルな服のとき、雨天兼用
・革靴:フォーマルな服のとき、夏はサンダル代わりに
・パンプス:就職活動や葬儀のとき
2:すべての靴のお手入れがすぐ終わる
靴を多く持っていたときは、管理が行き届いていませんでした。革靴を磨くのもスニーカーを洗うのも手間で、履く頻度が高い靴の手入れだけで精一杯になっていました。すると手入れできている靴だけを好んで履くようになり、その他の靴はホコリをかぶった状態に。
お気に入りの3足になってからは、すべての靴のお手入れが毎月できるようになりました。スニーカーとパンプスは靴専用のシートで汚れをふき取り、革靴はホコリを払ってクリームで磨いて終わりです。大体10分くらいで、すべての靴のお手入れが完了します。
心にもよい変化が生まれ、一足一足に感謝しながらお手入れできるようになりました。ピカピカになった靴に足をとおす瞬間、この上ない幸せを感じます。
3:下駄箱を収納場所としてフル活用できる
小さなわが家は収納が少ないです。必然的に、下駄箱も数少ない貴重な収納場所のひとつになります。私は靴が3足しかないので、下駄箱のスペースが一段あれば充分です。
夫も靴が5足と少なく、家族ふたり分合わせても3段あればすべての靴がしまえます。
靴が減ったことで、下駄箱に余白が生まれました。靴と靴の間隔が適度にあいているため、通気性がよくなり、湿気がこもりにくくなりました。
なによりも収納場所として、水や非常用トイレなどの防災グッズや掃除道具が置けるようになりました。靴を減らしたことで、リビングにむき出して置いていたものが下駄箱にしまえるようになり、生活空間にゆとりが生まれました。