朝夕は肌寒くなり、そろそろ夏服をしまう時季。お気に入りの服は、来年も着られる状態で保管しておきたいですよね。そこで「ムシューダ」などを販売するエステー株式会社の山崎さんに、「来年美しく着るための衣類ケア」を教えてもらいました。
ひと手間が大切!衣服が長もちする3つのコツ
「大切な服を虫食いやシミ、カビから守るためには、クローゼットに収納する前のちょっとした事前準備が肝心」と山崎さんは語ります。
衣服を清潔な状態にしておくのはもちろん、湿気を極力ブロックしながら、ご自宅の収納スペースに適した防虫剤を使うことで、安心して保管することができます。
次のシーズンも衣服を安心して着続けるために、衣替えで取り入れたい3つのポイントを紹介します。
1:収納スペースは空気の入れ替えをする
“湿気”はカビや服につく害虫の大好物。衣替えには、天気のよい晴れて乾燥している日を選びましょう。
「収納スペース内のものを一度取り出して掃除をしたあとに、しっかり換気を行い、中にこもっている湿気を逃がすことが大切です」(山崎さん、以下同)
2:衣服はしまう前にしっかり洗濯をする
「洗わずにしまうのは絶対に避けましょう。食べかすや皮脂がついたままの服は害虫のエサになり、虫食いのリスクがあがります」
衣服はしっかり洗濯をして、清潔な状態にしてから収納するのが肝。また、つけたままにしがちなクリーニング終わりのビニール袋も、湿気がこもってカビの発生源に! ビニール袋は外してからクローゼットに収納しましょう。
3:防虫剤と除湿剤は適量を守る
防虫剤や除湿剤は、多ければ多いほど、効果が高くなるわけではありません。それぞれのスペースに応じた適正量で使うことが大切です。
「事前に、自分の背丈や手を広げた長さなど目安をつくり、収納スペースのサイズを確認しておくと、必要な防虫剤のタイプや量がわかります。さらにスノコを敷いたり、除湿剤を置いたり、といった湿気対策も、効果アップにつながりますよ」
収納力がアップする衣替えや洋服のたたみ方などは、発売中のESSE11月号の別冊付録「30人のすごいクローゼット」に掲載されています。そのほか、無印良品・イケア・山崎実業・ニトリのおすすめ収納アイテムといった、生活に取り入れたいヒントも満載! ぜひチェックしてみてくださいね。
ESSE(エッセ)2024年11月号
※ 山崎さんの「崎」は、正しくは「たつさき」