仕事が忙しく、すべて投げ出したい気持ちになってしまう

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お悩み「私は公務員で、上司と2人だけの出先機関に異動したばかり。残業や休日出勤が続き、家は荒れ放題です。心おきなく話せる人が近くにおらず、情緒不安定で泣けてしまうことも。すべてを投げ出したい気持ちでいっぱいです」

●忙しいときこそおしゃべりが必要。職場の外に話し相手を

近くに心おきなく話せる人がいないという状況は、ストレスを手放す方法がない状況とも言えます。

ストレス解消の方法としては、まず、昼間によく体を動かして夜よく寝ましょうとお伝えしていますが、もう1つ大切なのが、まさに「心おきなく話せる人とおしゃべりすること」です。このおしゃべりがどれだけストレス発散になっているか、実感していらっしゃる方も多いのではないかと思います。

赤ちゃんとお母さんのスキンシップに代表されるような肌と肌のふれ合いにより、オキシトシンというホルモンが分泌されますが、友達とのおしゃべりでも分泌されることがわかっています。

オキシトシンは「幸せホルモン」とも呼ばれるもので、心の安定や幸福感をもたらしてくれるホルモンです。上司と2人の職場で近くにお話し相手がいらっしゃらないとのことですが、職場以外でおしゃべりできる場があるとよいですね。仕事のことやグチだけではなく、子どもやパートナーのこと、たわいもないことなどのおしゃべりが、じつはストレスを手放すための助けになっているのです。

異動したばかりで今は慣れない新しい職場でも、だんだんと慣れてくるもの。リズムをつかめれば生活も落ち着き、いずれは穏やかな気持ちで過ごせるようになるでしょう。そんな頃には、気がつけばおしゃべりできる人が近くにいたりするものです。

仕事、人間関係、親のこと、家族のこと、子育て、更年期、これから先の人生のことまで多岐に渡る悩みに対し、「これまでとは違うとらえ方」をするための高尾先生のアドバイスをまとめた「こうしたらきっとうまくいく 心がフワッと軽くなる82のヒント」(扶桑社刊)。この本を開けば、目の前のもやが晴れ、新たなアクションを起こすきっかけがきっと見つかります。

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