統一された容器が並ぶキッチンは、モデルルームのようで憧れるという人も多いですが、実際の暮らしとなると不便を感じることも。整理収納アドバイザーFujinao(フジナオ)さんも、詰め替えたほうが便利なものと、そのままで十分使えるものを選別しているそうです。詳しく語ります。
すべての画像を見る(全7枚)「美しさ」より「使いやすさ」を優先。わが家の詰め替え事情
詰め替え作業をして使うものと、そのまま使うものを明確にするため、まずは詰め替えのメリットとデメリットを考えてみました。
【メリット】
・開閉しやすいケースに移し替えることで、出し入れがしやすくなる
・同じ形の容器でそろえることで、収納空間のムダがなくなる
・透明なケースを使うと残量が確認しやすくなる
・容器の色や形を統一することで生活感が消え、見た目がすっきりとして気分が上がる
【デメリット】
・詰め替えることで漏れる、適量が出なくなる、湿気を含みやすくなるなど、使いにくくなることがある
・ケースに入り切らないことがある
・パッケージ記載の賞味期限や分量がわからなくなる
・同じ容器が並んでいると、中身をすぐに判断できなくなることがある
・詰め替える容器の衛生面を気にする必要がある
・ちょうど良い容器を探す、購入する、詰め替える、洗浄するなど時間とお金がかかる
このような視点から、わが家では「詰め替えたほうが便利」と感じるものを厳選しました。
たとえばみそ。一般的なみその容器はフタがはずれやすく閉めにくいのですが、詰め替えることで使いやすくなりました。100円ショップで購入したフタが立つみその保存容器は、フタの置き場にも困らなくて便利です。
また、砂糖や塩、粉ものの調味料、乾物やふりかけのように袋入りの状態で売られているものも、簡単に開け閉めができる容器に詰め替えています。とくにふりかけは、袋のままだと子どもたちがかけすぎたりこぼしたりするので、100円ショップのふりかけケースが必需品。
調味料や食材以外には、使用頻度が高いキッチン関連の小物も詰め替えているものがあります。
ビニール袋は箱がかさばるので、ジッパーつきビニールケースの、底の中央部分をハサミで少し切り取ったものに入れ替えています。
食器用洗剤は、手が汚れていても使えるようにセンサータイプのソープディスペンサーに詰め替えて使用。食洗機用の洗剤は、片手でサッと適量を出せるように100円ショップのドレッシング容器に詰め替えています。
詰め替えず、そのまま使った方が便利なものも
小瓶に入った調味料類は、出てくる穴の大きさなどがその商品に合わせて設計されていますし、賞味期限が分かるのでそのままの方が使い勝手がいいです。油やしょうゆ、酒、みりんなど液体の調味料は、詰め替えるときに漏れやすく手間がかかるのと、衛生面も気になるため詰め替えをしていません。
調味料以外にも、ラップのケースは購入時の箱の方が使い勝手がよくて詰め替えるのをやめました。
キッチンの詰め替え基準は「詰め替えることでより使いやすくなるか」が大切。見た目を統一することにこだわりすぎず、継続できることを目指すのがおすすめです。