3:食べ過ぎに繋がるので「つくりすぎ」はNG
すべての画像を見る(全3枚)3つ目のコツは「つくりすぎに注意すること」です。材料費が安くても、つくりすぎれば食べ過ぎにつながり、結果節約にはなりません。つい「つくりやすい分量」でつくってしまいますが、適量を心がけたほうが無駄がなく、冷蔵庫に余った料理をしまわなくてすみます。
たとえば、お肉をパックで購入するとパックごと全部使うことってありますよね。ひき肉なら小分けにしやすいですが、鶏肉が1枚あったとしたら食べる分だけ切って残りを冷凍するより、全部使ってしまいたいもの。その調子でつくると一食分より多くできてしまうことも。
次の日に食べたり、お弁当に入れるとか、上手に分配すればいいのですが、多くつくったら結果多く盛りつける傾向があり、そしてお皿に盛られたものは食べてしまいがち。栄養士としての経験からいうと、これが積み重なって食べ過ぎに繋がるので、適量をつくるのは大事なんです。
普段からつくりおきをされている方は、できた料理の中から食べたい量を取ることができるでしょうが、そういう習慣がないと「たくさんある」と気持ちが大きくなってしまうので要注意。
私は若いころは料理が面倒で大量につくり、数日ぶんと思っていても、あればつい食べ過ぎていました。反省です。
また、つくりおき料理をつくりすぎて、最後の方には飽きてしまったり、冷蔵庫の奥で忘れ去られることもあるかもしれません。適量をつくり、また大量につくるなら最後までいいペースで食べられるように管理を徹底しましょう。
4:お総菜などの調理ずみ食品と嗜好品に注意
最後に、節約を阻む注意点を紹介します。それは「お総菜など調理ずみ食品と嗜好品にお金をかけすぎること」です。
義理の実家は、少食のふたり暮らしなのに月の食費が6万! 聞いてびっくりしました。内容を聞くと、食材はだいたい生協の宅配で購入しており、煮魚などレトルト食品が多いとのこと。生協は安心安全ですがスーパーより割高で、その中でも調理済ずみのお総菜は高額。さらに高級なお茶、毎日飲む乳酸菌飲料、ちょっといいオヤツ。そういった物の積み重ねで食費が上がっていました。
注意すべきは、そもそも生協宅配という割高な場所で購入し(高齢なので仕方ないですが)、料理が大変だからとお総菜を買い、さらに嗜好品も買っている点です。
私の義実家の場合はこんな風ですが、ほかの方にとっても同じです。自炊をせず「中食」「外食」が増えると食費は上がります。
また、3度の食事だけを見ると節約していても、飲み物やお菓子など嗜好品は盲点になる傾向あり。サプリメントや青汁、乳酸菌飲料など健康のためにと思って、高いけれどずっと買っているものもあるのではないでしょうか。そういったものがあると、知らず知らずのうちに家計を圧迫するので注意が必要です。
4つのポイントで、食費節約に
まとめると、節約の基本は
・自炊して安い食材を買う
・節約レシピのレパートリーを持ち、安い食材で料理をつくる
・大量につくりすぎない
・嗜好品や健康食品に注意
このような点に注意してみると、見直すポイントがあるかもしれません。物価高の今、なるべく出費を抑えたいですよね。節約の参考になれば幸いです。