ひとりだからこそ食事は思いきり楽しみにしたい
ひとりで食事をすることの孤独感や寂しさを感じる人が多いです。だんだん食べる楽しみが薄れていって「だれも見ていないし、なんでもいいや」となって、食事がおろそかになりがち。でも、「食い力」と言って、食べる意欲こそ人生を支えているといっていいほどだと思います。年を重ねるほどにしっかり食べたほうがいいし、食に対する向上心や探究心を追うことで楽しみをつくることができます。すると、ひとりでも楽しい食卓となります。
それでも物たりなさを感じるようであれば、身近なSNSで「ひとりの食卓」を発信して読者とのコミュニケーションを深め、コミュニティをつくるのもいいのではないでしょうか。
忙しい生活や疲れが残っていると、簡単で手間のかからない料理がうれしいですよね。時短レシピやレンジで簡単につくれるものを取り入れながらでも、食べること自体を日常の楽しみのひとつとして大切にしていきたいものです。
孤独感や食事のマンネリ化を防ぐためにも、つくる過程を楽しむ、だれかと情報を共有するという姿勢が必要だと思います。
中道あんさんの新刊『先細らない老後のために、50代のうちにすべきこと』(扶桑社刊)は、8月23日に発売。