3:キッチンは女の城ではない

キッチン
※写真はイメージです
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料理をつくって食べさせることに、かつては喜びを感じていました。家族がおいしそうに食べている姿に幸福感さえ感じていましたが、「仕事もやって家事もやって」というのは一生続けられるものではないと感じています。

プラス子育もあってスーパー働くお母さんをやっていましたが、若かったからできたのです。しかも「自分の体を酷使している」なんて1ミリも気づいていませんでした。ストレスを感じにくい能天気さからか、50歳手前でメニエール病になってやっと働きすぎていることに気づくという始末。そのせいで左の耳には後遺症が今も残っており、聞こえにくい状態です。

そこから、徐々に食べさせる幸せから、家族と共有する時間そのものに幸せを感じようと思うようになりました。ということでマイルールが自然にでき上がっていきます。

・ズボラ家事もOK!

・総菜をフル活用

・キッチンでの料理は夜のみ

・掃除も洗濯も隔日に

・アウトソーシングに頼っていい

ご飯をつくれない時には、申し訳ないから外食していましたが、純粋に「おいしいものを一緒に食べに行こう」という、同じことをしていても捉え方がずいぶん変わりました。

これも、自分がご飯をつくって当然だという思い込みを手放せたことからです。

4:自分で稼ぐことが自信になる

55歳で起業しました。やはりこのまま会社員生活を続けるには「おもしろ味」がないと思ったからです。さほど、得意でもないことで、賃金が上がらないまま、あと5年働いた先に明るい未来を感じなかったからです。

とはいえ、そんなことくらいで「よくもあっさり会社を辞められたね」と思われるかもしれません。それは、スキルなどなかった自分でもパートからはじめて、45歳で就活して正社員になり自分で稼いだことが自信になっていたのだと思います。決して収入が多かったわではなく、自分のことをいいほうに勘違いして信頼できたからです。

だから今の仕事に不満を持っているのであれば、自分らしく働ける方法を模索するのも50代のうちではないかと思います。いったん自分のキャリアについて考える時間もつことは大事。新しいことを始めるのに50代からでも遅くないと実感しています。