3:押し入れにものを詰め込み過ぎない
押し入れの湿気対策では、ものを詰め込み過ぎないことも大切です。整理する際は、少しずつ不要なものを処分していってもいいのですが、一度押し入れの中からすべて出してみるのをおすすめします。
押し入れにの奥には、何年も触っていないものや、収納していたこと自体忘れているようなものがありがちで、それら自体が湿気を含んでいることが多いからです。
押し入れは、ふだん使うものや、いついつ使うとわかっているものを収納したい場所。何年も出番がなく、入れっぱなしになっているものは、手放していきましょう。
思い出のものなど大切な品を押し入れに収納している場合は、置いておく上限を「このケースに入るだけ」というように決めると、残すか手放すかを判断しやすくなります。
すべての画像を見る(全6枚)なお、押し入れの収納は、図のように使用頻度にあわせて位置を決めると使いやすくなります。
いったん押し入れのものをすべて出せば、隅にたまっているホコリなども掃除しやすいです。この季節でも、湿気が少ない日に整理や掃除をしたほうがいいので、2週間天気予報などを見て予定を立ててみるといいと思います。
4:押し入れに余計な湿気を入れないようにする
私は、普段から押し入れに余計な湿気を入れないために、起きてすぐ掛け布団をめくり、身体から布団に移っている湿気を少しでも飛ばしてから押し入れにしまうようにしています。人は眠っている間にかなり汗をかくそうですから。
これは同居の義母も実家の母もしていたことなので私も自然にやっていますが、起きたあとすぐ押し入れに布団をしまう習慣がある人だと、違和感があるかもしれませんね。それでも、布団をしまうタイミングを後ろへずらすだけなら、やがて慣れると思います。
毎朝出かける人であれば、家を出る直前まで布団をめくっておいてから押し入れにしまうのはいかがでしょうか。布団をしょっちゅう天日干ししたり、布団乾燥機にかけたりするよりは簡単です。
押し入れや寝具に湿気がたまらないようにしておくのは、快適な睡眠のためにも意味がありますので、ぜひできることから試してみてください。
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