家事や仕事のパフォーマンスを高めるためには規則正しい健康的な生活習慣が第一。体やメンタルの疾患を予防し、本来もつ力を最大限発揮できるようになります。今回は“ストレスで折れないしなやかな心のつくり方”を提唱する精神科医で作家の樺沢紫苑さんに、いつでも”絶好調”に過ごすために取り入れたい「4つの習慣」を教えてもらいました。

3行ポジティブ日記
毎日「絶好調」に過ごすために、取り入れたい「4つの習慣」

1:アルコールは適量

「酒はほどほどに飲む方が健康にいい」という説がありましたが、近年の研究では飲めば飲むほど脳卒中、心不全、高血圧、うつ病などのリスクが高まることがわかりました。

1日の摂取量は純アルコールで20gまで、ビールなら500mlのロング缶1本、ワインなら200ml、日本酒なら1合弱くらいにしておきましょう。

2:喫煙しない

日本では喫煙が原因で年間12万~13万人が死亡し、受動喫煙が原因で1.5万人もの方が亡く
なっています。メンタルにも悪影響を及ぼしていて、うつ病リスクは3倍、認知症や自殺の危険性も高まります。

「タバコを吸うと集中力がアップする」という説もありますが、これは完全に間違い。ニコチン依存になると普段の集中力が低下し、タバコを吸ったとき「だけ」正常レベルになるのです。ニコチンが欠乏するとイライラも増すので、喫煙しないのがいちばんです。

3:適度な運動をする

運動には睡眠改善、感情を安定させる、脳内物質の量を調整する、ストレスホルモンの分泌を抑えるといった効果があります。

筋トレやダッシュといった「無酸素運動」をすると疲労回復に役立つ「成長ホルモン」が出ますし、ウォーキングなどの「有酸素運動」は脳を成長させる「BDNF」という神経栄養因子を増加させます。

そして、疲れているときほど、体を動かすと疲労回復になります。軽く汗をかく強度の運動を週に2~3回、合計120分くらい行いましょう

●疲れた日こそ運動を!

1:<運動>やや強度の高い運動で成長ホルモンをたっぷり分泌。

2:<入浴>疲労物質を流し、筋弛緩作用が。寝る90分前の入浴で睡眠促進作用。

3:<睡眠>運動によって睡眠が深くなり疲労回復効果が高まる。

4:3行ポジティブ日記

物事を前向きにとらえる「ポジティブ思考」は、心身に非常によい影響を与えます。そこで、実践してほしいのが「3行ポジティブ日記」。

眠りにつく15分前に、その日にあったよかったことを3つ書き出すのです。ヒトは悲しい気持ちも、うれしい気持ちも反すうして何度も「上書き」するので、楽しい気持ちで入眠する方が、心身が強くなり、健康になれます。

3行ポジティブ日記を1か月続ければ、効果を実感できるはず。

発売中の『「すぐやる!」暮らしマネジメント』ではほかにも、精神科医・樺沢紫苑さんに教わる「やる気がドバドバわいてくる」生活習慣や、『ESSE』『これからの暮らし by ESSE』で人気の高かった暮らし上手の時間術や収納術の記事などをたっぷり収録しています。ぜひチェックしてみてください。

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