コの字型の間取りにはちょっと気になる点もある
すべての画像を見る(全10枚)一方で、2年住んでみて少し気になる点もありました。
●動線が長い
リビングから水回り、子ども部屋までは距離がある点はデメリットかもしれません。大人は子ども部屋までまめに足を運ばないせいなのか、ときどき見に行くとかなり散らかっていることも。
子どもの方も、学校で使用するものを部屋まで片づけに行くのが面倒な様子。毎日使用する学校関連のものは、リビングに置いています。
このように、建物がコの字型だと、建物がない部分を回り道することに。どうしても動線が長くなりがちになり、結果、不都合が生じることになるのです。
余談ですが、「コの字型のせいで」というわけではないのですが、ほかにも動線についてちょっと残念なことがあります。
ひとつは、玄関とキッチンの距離が遠くなってしまったこと。もしも、玄関から入ってすぐキッチンがあれば、買い物してきたものを置きやすかったことでしょう。現状の間取りにしたのは、玄関にいる来客からキッチンを見せたくなかったためです。
もうひとつは、キッチンから、洗面所と浴室を離れた配置にしてしまったこと。よく言われていることですが、この3つがまとまった間取りになっていると、動線が短くなるので、もっと効率的に家事ができたように思います。
●中庭の外に開いている方角は視線が気になる
コの字の開いている方向は、視線が気になることがあります。わが家の場合、和室から見える場所は畑で、ときどき農作業をしている方がいます。さらにその奥は道路になっており、距離があるものの人目が気になり、和室は窓があけられませんでした。
そこで、視線をさえぎるために柵を設置。畑からの視線をシャットアウトでき、プライベート感もアップしました。
ただし、あまり外から完全に隠してしまうのは防犯面で心配だったので、柵は高くしすぎず、また角度によって中の様子もわかるような柵をチョイスしました。さらに、中庭にも防犯カメラを設置しています。
●吹きだまりになるため掃除が必要
もうひとつ気になるのが、枯葉がたまりやすい点です。冬はけっこう枯葉がたまるため、定期的に掃き掃除する必要があります。
以上、わが家を例に、コの字の家のメリットやデメリットを語ってきました。筆者は、日当たりがよく、アウトドアリビングとして使える中庭にとても満足。このプランを採用してよかったと思っています。