目薬の効果を最大化するポイント5つ
真鍋先生によると、目薬をきちんと使うことで、眼圧が25~26だった人が15付近まで低下したということがよくあるそうです。しかも正しくさしていれば、どの目薬を使っても大丈夫なんだとか。
そこで、真鍋先生に目薬の効果を最大化するポイントを5つ教えてもらいました。
●1:点眼後はパチパチしない 点眼は1滴のみでいい
すべての画像を見る(全7枚)目薬は1滴であふれる量がすでに入っています。2滴で効果がアップすることはありません。多くの目薬は正しく使えば1か月前後でなくなるのですが、1週間ともたずになくなる人もいます。
また、緑内障の目薬の中には色素沈着を起こすものもあるので注意ください。
●2:黒目部分(角膜)に当てなくていい
薬は黒目部分(角膜)に当てる必要があると思われている人もいますが、黒目を狙うのは危険です。点眼ボトルが誤って黒目に当たると傷がついて問題になることがあります。
●3:点眼ボトルがまぶたやまつげに触れないようにする
点眼液が汚れる原因になるので、点眼ボトルがまぶたや目に直接触れるのは避けましょう。安定するからといって、目尻につけて点眼するのは間違いです。
●4:点眼後はパチパチしない
点眼後にまばたきをすると、目薬が涙の通り道(鼻涙管)を流れていってしまいます。
目薬は鼻に吸収された後に全身に流れていくのですが、まれに全身への症状が出る目薬もあります。
不整脈や喘息のような症状が出ることがあるので全身への症状が出ないようにするためにも目薬をさしたあとで目頭を押さえたほうがいいです。
●5:用法用量を守る
点眼時は1滴でいい、ということに加え、1日の回数も守ってください。
たとえば、キサラタンという目薬は1日1回です。1回させば24時間効いていますので、2回以上さすことはやめてください。
本来の目薬の効果を発揮せず、むしろ眼圧が下がらない原因になります。
目の疲れや、ちょっと見づらくなっていても、そのまま放置すると、緑内障になる可能性があることはご理解いただけましたでしょうか。自分は大丈夫とは思わずに、今回紹介したことや『専門名医が教える! 緑内障に効くたった2つの習慣』(扶桑社刊)を読んで、気になったら医師の相談を受けてみてください。