寝るときは「仰向け+枕」で眼圧が高くならない工夫を
健康診断で検査するくらいで、普段あまり意識していない人が多い「眼圧」。しかし、眼圧の高い、低いが、緑内障と関係があります。
「眼圧は1日の中でも6mmHgほど変動するといい、就寝前~朝が高くて、夕方に低くなることが知られています。この眼圧の変動幅が大きいほど、視野障害が進行しやすいことも報告されています。視野障害が進行していくと、それが緑内障になる原因になります」
でも、なぜ夜に眼圧が高くなるのでしょうか?
「それは体位(頭の位置)と関係があります。眼圧は重力の影響を受けますので、座っているときや立っているときの眼圧がいちばん低いのです。そして、少しずつ体を傾けて頭が下になっていくと、眼圧は上昇していきます。つまり、寝ているときは眼圧が上がるのです」
それでは、寝ているときに眼圧を上昇するのをなるべく避けるには、どうしたらいいのでしょうか。
「仰向けで寝て頭の位置を高くするといいです。枕をして寝ると少し角度がつくので眼圧は上がりにくくなります。無理に高い枕をする必要はありませんが、低い枕よりは少し高めの枕がいいかもしれません。仰向けで寝やすいようにオーダーメイドで枕を作ることもできますので、自分に合う枕をつくるのもおすすめです」