家づくりでは門柱の位置も重要です。インターフォンが鳴ってドアをあけたら、前に立っている人から家の中が丸見え、などということがないようにしたいもの。6年間、外構・エクステリアの仕事に携わっていた日刊住まいライターが、後悔しない「門柱の位置や選び方」を語ります。加えて、ハウスメーカーで建てた自宅の玄関回りのプランも紹介。

門柱と玄関
家づくりでは後回しになりがちな門柱。住み始めて後悔することも!
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新築時、門柱で失敗する人は意外に多い!

オープン外構の住宅街
写真はイメージです

筆者は、外構・エクステリアの専門店で6年間勤務。新築住宅の玄関の門回りをはじめ、外構全般のプランの相談を受けていました。現在は福祉住宅を手掛ける会社に勤めています。

この経験のせいでしょうか。オープン外構(家と道路の境界線を塀やフェンスなどで囲わない、開放感がある外構)の多い新興住宅地を歩いていると、門柱の位置で失敗している家が多いなと感じています。

じつは門柱で失敗している家が多いのには理由があります。それは、家づくりを始めようとしている人の多くが、それまでマンションやアパートなどの賃貸の集合住宅に住んでいるからです。

マンション生活が長い人にとって、玄関のそばにインターフォンがあること、玄関ドアのすぐ前に人が立って待っていることは当たり前です。しかし、戸建ての場合は発想を変えて、インターフォンの前に立ったときに、玄関から家の中が丸見えにならないようにすることを基本に考えます。

それ以外にも門柱の失敗として多いのが、駐車スペースのジャマになるという問題です。来客などがあった際に、門柱がジャマになってクルマが停められないという後悔も少なくありません。