妊活が終わったら夫婦関係が穏やかになった

ワーママ
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そして年月は流れ3年後…、正美さんは排卵誘発剤を飲みながら、タイミング法でまた子どもを授かることができました。1人目のときと同様、夫はレスかつ非協力的な態度で、何度も腹立たしさを感じましたが、無事に出産までこぎつけて、希望していた2人の子どもの母親に。

「毎日バタバタで、朝なんかずっと怒鳴りっぱなしですよ」と笑いながら話す正美さん。あわただしくも幸せで穏やかな暮らしを送っているといいます。

「夫から言われた酷い言葉の数々…。せっかく用意したマカドリンクを『店に返してこい!』と怒鳴ってきたり、流産したての私に向かって『みじめな奴』って言い放ったり、そういうのは全部忘れることはありませんけどね」と正美さん。

「ただもう、今は子どもたちのおかげで満たされています。私がいつまでも怒って、家庭の雰囲気を暗くすることはしたくありません。本音はずっとムカついているけれど、その気持ちごと墓場まで持っていくつもりでいます」

今春から夫と週末婚。「逆にうまくいってます!」

単身赴任
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結婚生活が13年目にさしかかった今年の春、正美さんの夫は山陰地方への異動を命じられ、現在単身赴任生活がスタートしました。現在住んでいる九州の家からは新幹線を使っても片道3時間ちょっとかかる距離。夫は向こうに単身用のアパートを借り、週末だけ自宅に帰ってきて家族と過ごしているといいます。

「結婚当初、縁もゆかりもない状況で引っ越してきた九州ですが、この地で子どもを産み、育てながら、今も同じ職場で働き続けています。はじめのころこそ人間関係がうまくいかず、ついてこなければよかったと後ろ向きな気持ちではありましたが、長く住んでみると、自然が豊かで近所の人もみな優しくて、本当に住み心地がいい場所です。大好きになりました」と正美さん。

子どもたちの学校を変えずにそのまま進学させてあげたいという気持ちもあって、今回は夫に単身赴任してもらうことになったそう。しかし、少し距離を置いたことで、夫との夫婦生活にも大きな変化があったとか。

「もう二人目の産後からは完全にゼロ。物理的に場所も時間もないっていうのもあったし、気持ちも冷めていたし、ただ家族ではいたほうがいいから淡々と一緒に暮らしていただけの状態でした。でも実際離れて暮らして、この間GWのときに久しぶりに会ったら、すごく新鮮な気持ちで逆に仲よくなったんです。お互い、好きだとか言葉にはしなかったけれど、やはり大切な人という気持ちは変わっていなかったことを確認し合えた。頻繁に会えなくなった単身赴任によって、レスも改善されました」

レスのつらさに悩んでいる方へ

うれしそうに話す正美さんに、同じようにレスで悩む女性たちへ、最後にメッセージもいただきました。

「レスの悩みひとつとっても、夫婦の数だけ本当にいろいろな状況があると思うんです。幸せそうに見えていたって、本人にしかわからないこともたくさん。だから周りと比べないほうがいいですよ」

正美さん自身、相談相手がいなくて、知らず知らずのうちに周りと比べて焦っていたのだそう。

「専業主婦だって、共働きの主婦だって、子どもがいる人もいない人も、なにかしら問題を抱えている。一生懸命がんばっている。辛い経験もしたけれど、そこから私はいろんなことに気がつかされました。周りと比べずに、自分のペースでゆっくり過ごせるよう意識して生きたいですね」

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