バスタオルを使わず、フェイスタオルで代用
さて、たった一枚しかないバスタオルを枕にしているので、お風呂上り用タオルのタオルも持っていません。私はお風呂上りには、フェイスタオルで十分なのです。足ふきマットももたないことにして、速乾性を活かせる、別のフェイスタオルを足ふきに専用に使っています。
そういえば、バスタオルがいるかいらないかは、時々話題になりますね。湯上りにふんわり羽織るときの気持よさは大型タオルならではの快感でしょう。そもそも小柄なのでフェイスタオルで十分なのですが、それよりも私がバスタオルを使わない理由は、洗濯が大変だからです。数日分をまとめて洗濯するため、バスタオルはそのなかでもかさばってしまいます。
すべての画像を見る(全5枚)湯上りタオルは、入浴後であっても微量ながらの皮脂が付着するそうなので、どうしてもこまめな洗濯が必要と言われています。となれば私は自宅では、旅先のホテルで思いっきりバスタオルを使うようには使えず、干す場所も広く占領するバスタオルを風呂上りには使わなくなったのです。
そんなわけで、折り畳み式バスタオルを枕代わりにする場合も、上にもう一枚の枕カバーを掛けて頭を載せ、カバーをよく洗うように習慣づけてます。
照明のシェードはせいろのフタを代用
ある日、寝室のランプシェードの黄ばみが目立つようになったので、そろそろ寿命と判断。天袋の奥で見つけた筒形のシェードに取り換えてみました。でもいざ布団に横になるとまぶしさが気になりました。まだ消灯するまでもないしちょうどいい明るさにならないものかと見渡したところ、棚に愛用の小物入れがありました。
それは、かつて100円で買った小さなせいろです。竹で編んだフタがついていたので、小物入れとして使っています。
小物入れにしていたそのせいろのフタを見たその瞬間、「こいつは筒形シェードの底に当てはまるぞ!」とい直感が当たったではありませんか。ぴったりハマリました。横になって見上げるとフタの網目から光りが降り、寝室にはこれほど適合した照明はあり得ないでしょう。
以上のように私の暮らしは、「ないもの尽くし」の「あり合わせ」で成り立っています。それでも、「ものがない」には、「心が在る」と思っています。
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