おしゃれなフランス人は、自分に似合う服を少しだけもつ

フランス
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以前の記事でも書きましたが、フランス人は年齢に関係なく友達になるので、私には親子ほど年の離れたおしゃれな年上の友人がいます。

いつ会っても黒やナチュラルカラーのリラックスした服を着ていますが、自分に合う形を知り尽くしています。たとえば深いVネックのセーター、体のラインを拾わないけれどきれいに見えるパンツなど。それ以外のものを来ているのを見たことがありません。

コートは意外に高級ブランドのものだったりするのですが、目立ったデザインのものではなくて彼女らしい形。突飛な格好はしません。自分で決めたルールの中で服をそろえているのが感じられます。

あるとき、私が春用の軽いジャケットが欲しいと言って一緒に買い物に行きました。彼女のよく行くセレクトショップで、店員さんと彼女で私の雰囲気や背格好に合ったジャケットをいくつか選んでくれました。
その中から私が気に入ったジャケットを試着すると、お店の人が袖の長さを調節してピンで留め、「このくらいのバランスがお客様には合いますね」と言って、お店の2階にあるアトリエでお直ししてくれました。ほかの店を見て回って数時間後にはお直し完了。そしてピッタリ! 今でも大切なジャケットです。その店にまた行きたい!

服を間に合わせにしない。とことん自分に似合う服にこだわる

結局おしゃれな友人が何着服を持っているかは知りません。でも自分に似合うシンプルな形と色の服、そしてパーティのためのハメを外したドレスが少し。バリエーションは少ないし、すべてが上質とも限りません。

彼女の服に対する姿勢が心に残っています。自分スタイルの服を厳選したら、じつは買わなくてもいい服がたくさんあるということをいつも思い出させてくれます。