朝食はみそ汁が定番に

なお朝食をなににしようと考えることで、体は朝食の楽しみに変わり、空腹の朝、多めの食べ物を並べてその日の出発を楽しむのです。といっても私は炊飯器をもっていないので、炊きたて朝ごはんを食べることはありません。炊飯は現在、昼食の前に白米と麦、併せて二合をお鍋で炊き、それが翌朝残っていれば、朝はご飯とみそ汁です。

みそ汁
朝のみそ汁
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じつはおみそに目覚めたのが、私の場合は晩年。母の食事を食べていたころは、必ずみそ汁を飲んだものの、時間をおいてお椀の中でわざとみそを底に沈め、上澄みだけを飲むほど、しょっぱいものが苦手でした。ですから20歳過ぎにひとり暮らしを始めたころから、なんと60代後半まで私はみそ汁を自分ではつくらなかったのです。
「おみそは買わない」を節約術の一つにしていたほどでした。ただ私の場合、絶対受け入れないという食べものはないので、外食など人さまがつくる料理はなんでも頂戴してきました。つまりみそ汁も進んでいただいてきました。

そんなある年、ありがたくも従姉が、倹約家で粗食になりがちな私に手づくりみそを、毎年送ってくれるようになったのです。最初は「うわぁ、アタシみそ汁は飲まないのにぃ」と思いましたが、その後「一汁一菜」の健康法を聴いて、みそ=タンパク源と知り、不足しがちな栄養素を補うためにも、必ずみそ汁を飲むようになったのです。

オートミール
オリーブオイルをかけたオートミール

朝までご飯が残っていない場合は、オートミールの洋風食です。まだ幼いころ、初めてのホテルで食べたオートミールが忘れられなくて、長年好物としてきました。最近注目されている高栄養価食品ですが、私の場合はホテルでの感動的朝食の光景を再現したくて、それを食べるのです。そういう食事法があってもいいでしょう。
オートミールはお米のおかゆほど甘味がないのが特徴。私はそれも好みなのですが、ミルクや卵、シラスやおかかをのせても相性がよさそうですね。

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