傷つきながらも、子どものために奔走する日々

疲れ
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子どもが小学校へあがった現在、「やっぱり専業主婦じゃないとできないことが多すぎる」と、育児の辛さをこぼす奈央さん。

「うちの近くには、療育機関がなかったので、隣町まで通っています。学校へ迎えに行って、療育施設へ送り届けて、終わる時間まで待っていて、ピックアップして帰ってくる。これだけ時間がとられると、はっきりいって離婚してシンママで育てていくのは難しい、現実的じゃないです…」

療育に通っている子どものママは、やはり専業主婦が多いそう。要支援な子どもがいたとしても、親が働いていたりして時間がないと療育まで繋がれないケースもあるとか。またその子に合った療育施設を探せず断念するケースなどもみてきたといいます。

子どもの発達障害を知り、いちばん大変な立場の親に対する支援がほぼないというのも現状の福祉の課題のひとつ。診断をもらうのも、申請をするのも、どういう療育がいいのか探して選ぶのも、通所のサポートも、すべて親次第な部分が多いのです。

両親が手を取り合って、子どもの発達障害と向き合うという平和なパターンばかりというわけでもありません。

夫とすれ違いの原因は、レスだけじゃない!

指輪
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「子どもの発達障害あるあるでいちばん多いと思うのが…」ときり出した奈央さん。子どもの療育をめぐって、夫との喧嘩が一気に増えたといいます。

「夫は療育反対派だったんです。なにもしないけど、口はめちゃくちゃ出してくるタイプですから。子どもの障害を認めたくない。私がよかれと思ってやっていることに対して、否定的なことやひどい言葉もかけられました。ここはもう今更解決しようと思っていなくて、働き口が見つかり次第、夫と熟年離婚をしたい。そのための知識や力を蓄えることに専念しています」と奈央さん。

もともとは夫が定年を迎えて、退職金が入ったら…と考えていたそうですが、このご時世、退職時期がどんどん引き上げられていることを鑑みると、そんな悠長には待てないという思いに至ったといいます。

「60歳定年なのが、70歳とか言われたら、もうこっちの人生だって終わっちゃいますよ」と明るく笑う奈央さん。なんとか子どもが中学へと進学し、今より時間ができたら働けるのではないかと、夫の定年まで引っ張らずに早期離婚を画策しているとか。
「レス解消? 今はもうナイナイ。自分で食べて行けそうだったら、夫とはお別れしたいなといういい意味で前向きな気持ちで、毎日を過ごしています」

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