日本では6割の夫婦が陥るといわれるセックスレス。夫に「つき合っていたころと同じようには愛せない」と言われて絶望した奈央さん(仮名・40代)。レスを解消したいと本音をぶつけたところ、第二子をつくるかどうかで夫と意見が対立。発達障害を抱える子どもの療育に奔走するなか「離婚」の二文字が重くのしかかってきた心境をお話してくださいました。

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30代妻の“絶望”。「したい」と夫に本音をぶつけたら…:セックスレス・奈央さんの場合3
離婚
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「どうしても“したい”なら離婚して」

子どもの発達について、地域の福祉サービスや療育先に相談ができるようになった奈央さん。気持ちにゆとりができたことから、夫へ夫婦生活を再開させたいと本音を打ち明けるも撃沈。行為で愛情を確認したい妻と、子づくり目的なら受け入れるという夫。溝は深まるばかりで、もう話し合いで解決できるレベルではなくなっていました。

「夫に直接言われたのは『そんなにしたいなら、離婚してほかの人としてくれ。浮気はダメだから。先に離婚してくれ』ということ。もうレスの話し合いになりません。第一子を産むかどうかのとき以来の“離婚”のキーワードが出てきてしまって、ダメだなと思いました」と奈央さん。

「本音を言えば離婚したい…」けれど踏みとどまった理由

療育
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第一子の発達障害が判明した状況で、なかなか第二子をつくるという判断ができなかった奈央さん。妊娠も、出産のときも、育児の場面でも、常に当事者意識が欠け、自分勝手な言動ばかりで行動が伴わない夫から、行為はしたくないけど2人目をつくるなら協力すると上から目線で話をされても、なにも響きませんでした。

「この時点で、私ひとりならとっくに離婚。でも現実は子どもがいる。障害があっても、やっぱりかわいい。この子の人生を最優先させたとき、夫と離婚という選択が最善ではないと冷静になれました。けれど向こうから二度目の“離婚”のキーワードを出されたときから、離婚へのカウントダウンが始まっていたと思います」