53歳で夫が急逝し、およそ20年間ひとり暮らしを続ける料理家の足立洋子さん(72歳)。気力や体力ががくっと衰えたという「70代の壁」に直面しながらも、日々を明るく前向きに過ごしています。そんな足立さんが、自分がご機嫌になるための毎日の工夫を1冊にまとめた書籍『さあ、なに食べよう? 70代の台所』(扶桑社刊)より、日々の暮らしのなかで見つけた楽しみについて紹介します。
すべての画像を見る(全3枚)まつ毛美容液、70代から始めました
ウーパールーパー、皆さんご存じですか? ピンク色をした、つぶらな瞳がかわいい両生類。私って、まさにそんなウーパールーパーみたいな目。つまりはまつ毛が少なくて短いのです。
それこそ若い頃は、マスカラをつけたり、お化粧を頑張ってみたり、どうにかならないものかと人並みに試行錯誤していました。それから早うん十年、テレビのお仕事もいただくようになったこともあり、悩みというほど大げさなものではないけれど、ささくれ程度には気にしていました。
それにどうやら巷には、「まつ毛美容液」なるものが誕生していて、じつに多くのメーカーがつくっている、ということも知ったのです。
「うーん一度は使ってみたい…。でも、ひとりで挑戦するほどの元気はない」
すると美容関係に明るい娘が、「すっごくいいまつ毛美容液を見つけたよ。最近はまつ毛がバサバサするぐらい生えてきて、これでまつ毛パーマをすると仕上がりが全然違うのよ」なんて言うのです。
もともと「髪の毛が気になったらかつらを被ればいい。顔が気になったらお面を被りたい」と言うぐらいものぐさの私。でも、「娘がそこまで言うのなら」と、少しだけウーパールーパーから卒業してみようという気になりました。70代にして、まつ毛美容液デビューです。
効果を最大限に発揮させるには、まつ毛についた汚れや油分がしっかり落ちた状態で美容液をつけることが大事ですから、夜お風呂から出たらもう真っ先に、まつ毛美容液をつけるようになりました。今は、わたしが見つけたものと、娘おすすめの2種類を愛用。朝、晩と交互に使って鏡と睨めっこしては、その効果を確かめる日々です。
これが始めて3か月で、少しずつですが生えてきたものだから、もう面白くって! 「もっと続けるとどうなるかしら」と、その変化が楽しみで仕方がありません。
若いときに抱いていた「きれいになりたい」という気持ちとはまた違う、この自分の変化を面白がるお楽しみ。まつ毛美容液に教えてもらいました。