太陽は生まれ変わった理想の僕

高校時代から一途に雨のことを思い続けている太陽ですが、雨が自分の命を救うために、味覚、嗅覚、触覚…と五感を1つずつ失っていく恐怖や悲しみと闘っているとは夢にも思っていませんでした。しかし、だんだんと雨の身に起きている残酷な事実に気づき始めて…。

「雨ちゃんが自分の五感を差し出すほど好きな太陽だから、皆から絶対にいい人だと思われないといけないと思うんです。悲しむところでは悲しむけれど、雨ちゃんの前では悲しくても笑っていられる強さがないと成立しない。太陽は生まれ変わった理想の僕なので、演技力はもちろん、僕自身の人間力も試されると思っています」

その分、「自分自身を見つめ、役を愛さなければ演じることができない」と山田さんは言います。そんな太陽の複雑な感情を表現するのは、とても難しいそう。

「たとえば、雨ちゃんの前で太陽は泣くのか。自分のせいで雨ちゃんの五感が失われていくことを知ったとき、どういう表情をするのか。すべては実際に演じてみないとわからないです。計算ができないので、僕の心のままで役にぶつかるしかないと思っています」

味覚や嗅覚、触覚とともに、パティシエになる夢や、太陽との思い出も失っていく雨。そして、そんな雨を見守る太陽。真逆の名前をもつ2人と、2人を愛する人々の切なくも心温まる物語に、日本じゅうが温かい涙に包まれています。

 

『君が心をくれたから』

毎週月曜 夜9時
フジテレビ系 全国ネット放送中

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