「ないほうが安全で清潔」なマットも捨てる

靴の次は、家じゅうのマット類を捨てます。

木村さん提供のマット写真
画像提供:木村充子さん
すべての画像を見る(全6枚)

なぜなら、マットがすべって転倒する危険を未然に防ぐため。どうしても敷きたい場合は、必ず滑り止めをつけます。

トイレマットのイメージ画像
※画像はイメージです

ご高齢の方は、床の汚れ防止のために「トイレやキッチンにはマットを敷くもの」と思いこんでいることが多いのですが、マットを剥がすとゴミだらけだったり、しばらく洗っていなかったり、不衛生な状態のことがほとんどです。マットを捨ててこまめに床を拭くほうが、はるかにラクで衛生的です。

あるのが当然だと思いこんでいたものでも、ないほうが暮らしやすくなることを実感すると、捨て上手へ一歩近づきます。

ご高齢の方の捨てることへの抵抗感は、期限のあるものから捨て始め、小さなスペースが整う喜びや、ものがないことで暮らしやすくなることを感じて頂くと、少なくなります。そして、健康を損ねる可能性のあるものや、けがの恐れのあるものなどから捨てることが大切です。

実家の片づけでお悩みの方は、無理に捨てさせるのではなく、捨てる順序を見直してみてはいかがでしょうか。

 

50代からの毎日を応援する記事多数!「これからの暮らし by ESSEonline」はこちら