インターネットの情報にしがみついていてはわからない

船
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インターネットでどんなに調べても実際に起こっていることは違う、というのは全てのことが計画通りきっちりと動いている日本のような国からするとちょっとしたショックです。周りの人に聞いたり助け合ったりすることが必要なのがヨーロッパだと、久しぶりに実感しました。

 

フランス国内の電車に乗るときも、始発駅からどの電車が何番線ホームから出るのか、出発時間前10分きってからわかるときもあります。みんな早めに来てじーっと電光掲示板を見つめ、ホームの番号が出るなりガラガラとスーツケースを引っぱって早足になります。

大きな駅はホームに行くまでに自動改札があってチケットのQRコードをかざさないと通れないのです。それに戸惑っていると後ろから怒号が飛びます(冷や汗)。

 

自分の席のある車両まで行く時間がなければとにかく乗車してしまって中で移動、と思ったりしますがTGV(高速鉄道)は途中の駅で切り離されて別々の方向に行くときもあるのでいちばん後ろに乗って電車の中でいちばん前の車両まで歩く、ということが不可能な場合もあります。とにかく急ぐしかない! のです。

 

メトロの切符もレシートもエコのために廃止

タワー

昨年の夏にパリに来たときは、まだカルネという10枚綴りのメトロの紙の切符が売られていましたし使われていました。パリのメトロの切符は駅から出るとき回収されないので以前は思い出に取っていたという方もいると思います。

この紙の切符の販売が終わりました。今はNavigoという交通系ICカードを買う必要があります。カルネは10枚つづりなので昔買ってまだ数枚残っている方はそろそろ使用も終了しそうですのでお早めにお使いください。

日本も同様ですが、コロナをきっかけにして非接触決済が広がったフランス。タッチ決済は便利で今回もほとんどタッチ決済していましたが、「レシートいりますか?」と聞いてくれるところもあれば、言わなければレシートが出ないときもあります。

あるとき、画面に値段が出ないままタッチを促されてタッチしてしまい、その後レシートを出してと言ったら断られたことがありました。

あとでインターネットの明細を確認してホッと胸をなでおろすことになりましたが、フランスでタッチ決済の場合は値段を確認するかレシート(フランス語ではTicket「チケ」)をもらうよう気をつけてください。

この紙の切符やレシート廃止はエコロジーを考えての措置だそうです。

 

「フランス人は英語を話さない」も昔の話に

カフェで財布に残った小銭を集めて支払ったときにお店の若い女性が驚き、すぐには小銭を見分けて数えられなかったのを見て、キャッシュレスの時代が来たなあと実感。

ちなみに「フランス人は英語を話してくれない」は、パリでは昔話になりました。

 

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