毒親育ち。同じ気持ちを分かり合える運命の人

結婚式
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大学への進学も叶わず、比較的残業の少ない地元企業へ就職。長い年月が流れ肩の荷が下りたときには、すでに青春が丸々消えてしまっていました。しかし、あるとき運命の出会いが訪れました。

「夫とは会社の先輩の結婚式の二次会で出会いました。たまたま席が近くて話をしたら、育ってきた境遇がすごく似ていたんです。会社は違うけれど、業種も同じで。初めて会ったのに、ずっと前から知っているかのような感覚になりました。それまでだれにも話してこなかった幼少期の辛い体験も彼にならスッと話せたんです。男性とおつき合いするのは初めてでしたが、これが運命なのか…! と感じました」と靖子さん。

両親が離婚していて、シングルマザーとなった母親に育てられたという夫は、子どもの頃から母親が連れてくる“彼氏”と折り合いがつかず、暴力が絶えなかったといいます。

交際から半年、靖子さんと夫が選んだのは事実婚でした。そこには苦労してきた二人にしかわからない複雑な事情もあったとか。

「毒親って、子どものことを自分の所有物かなにかと勘違いしてるんです。縁をきりたくてもじつの親子関係はそう簡単に切れません。ピンチのときになにもしてくれなかった親族も一緒。私自身になにかあったとき、夫に迷惑をかけるんじゃないかという不安がありました。向こうも同じ気持ちだったんじゃないかな」

結婚したこと自体、職場や友達には言うけれど、親や親戚には伏せることにしたそう。

「遠くの親類より近くの他人ってよくいうじゃないですか」と笑う靖子さん。二人とも温かい家庭を求めている気持ちは一緒なので、書面上の結びつきにはこだわらなかったといいます。ずっと欲しかった人の温もりに満たされて、結婚生活は幸せいっぱいでした。ところがそれから半年が過ぎた頃、二人の生活に異変が訪れます。

ある日、突然レスになった

話し合い
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当時靖子さんは36歳。すでに高齢出産となる年齢だったこともあり、早めに子どもが欲しいと願っていた矢先、夫から突然「性行為なしで生きていきたい」と言われたのだそう。それまでは普通に夫婦生活があったのに…。なんの前触れもなく急にレスになってしまったのです。

「体の相性はいいとばかり思っていたので、『なんで?』という疑問ばかりが頭に浮かびました」と当時の衝撃を切なそうに振り返る靖子さん。次回は夫とレスになってからの日々についてです。

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40手前の夫の真顔に「大嫌いになった」。私が夫を捨てた経緯:セックスレス・靖子さんの場合2

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