整理上手な70代の母が手放せなかったもの3つ。空き家になった「実家の片づけ」

実家
離れて暮らしていると、実家のどこになにがあるのかわからないことも
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施設へ持って行ったのは当面必要なものだけでしたのでいずれ追加で持って行きます。それがすんで、母の新しい暮らしに必要なものがひと通りそろったら実家を売却する方向で片づけを始めました。

まず最初に感じたのは「ものの多さ」です。母は整理整頓が得意な方でしたのでひどく散らかったようには見えません。でもそれは家が広いために収納できていただけで、40代の私から見れば「こんなに持っていたの?」「まだあったの?」と驚きとため息の連続でした。
「もったいない」と言ってなかなか捨てられない世代ですから、自分が使っていなくても今後使う予定がなくても、ものとして使えるならとっておきたがります。

とくに多かったのが「服」「食器」「古い家具」の3つでした。

(1) デザインもサイズも合わない服はまさにタンスの肥やし

たんす

母の収納にはサイズが小さい服やデザインが若すぎる服が結構残っていました。タンスに畳んで収納していたため確認しづらかったのかもしれません。また筋力の低下により重く感じるようになった服も着なくなっており、それらを除くとかなりの枚数が減りました。

クローゼット

残った服はクローゼットだけで収納できてしまいました。もっときちんと整理をしていれば、タンスが不要になって安全性も増したはずと少し残念に感じました。

(2) ひとり暮らしには多すぎる。危険性も含む食器

食器

服に続き世代を問わず女性が集めてしまうのが食器ではないでしょうか。母もそうでした。ひとり暮らしになったからといって減らすのはやはり悩むでしょう。もったいないと思う気持ちも強いでしょう。手先の力が弱くなれば食器を整理するのがむしろ危なくなり、仕方ない面もあります。
でも、だからこそもっと早いうちに整理をしていれば、古くてガタつく食器棚も手放せて不安も消えたのではと思います。

(3) 不用品の収納となる古い家具

机

大きな家具はやはり手放すことが難しいようです。あまり入ったことがない納戸には私が小学生の頃に使っていたタンスがありました。滑りが悪くなった引出しを頑張って開けると、中は昔使っていたカーテンなど不用品ばかりでした。

たしかに大型家具を手放すことは大変です。だからといって取っておくとその中にまたなにかを収納してしまいます。手放す大変さやものへのもったいないという気持ちもわかりますが、それを所有し続ける大変さやもったいなさを感じました。

以上の3つが明らかに多すぎるものでした。

お金や貴重品はまとまっていてありがたかった

袋

文房具や日用品、紙袋やタオルなど一般的にためがちなものに関しては、母の場合は引出しや箱の中などに収まる範囲でキレイに収納されていました。
また、「お金や貴重品」「母のアルバムとへその緒」が整理されてまとめてあり、これらは母に万一のことがあった時に所在がわかっていた方がいいものなのでありがたく感じました。

台所

空き家の整理や不用品回収は専門業者にすべてを頼むこともできます。その分費用はかかりますが、早く片づくし自分の負担もかなり少なくすみます。早急に片づけたい事情がある場合などはすべてを任せる形で依頼するといいと思われます。
ただ私の場合は、母の持ちものは娘の自分が片をつけたかったという思いから自分で片づけました。

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