毎日簡単!イラストおかず2品
1つ目は、「焼きもやしのナムル」。つくり方は、グラタン皿にモヤシを入れて、10分ほどオーブントースター、もしくは魚焼き器などで焼く。焼きあがったらそこに、しょうゆとゴマ油を和えれば完成。
すべての画像を見る(全8枚)「イラストではしょうゆとゴマ油で和えていますが、味つけはお好みで大丈夫。とんかつソースでつくるのも絶品ですよ! 常備菜にもなるし、盛って焼くだけなのでとても簡単。あとは、好きなキノコでつくってもOKです」(河村さん)
2つ目は、カップ麺の入れ物でつくる「温泉卵」です。
カップ麺のどんぶりに、冷蔵庫に入っている冷たい卵2つを入れてお湯を注ぎ、フタをして15分待てば完成します。
板のりをちぎってのせても絶品! 意外と温度調整が難しい温泉卵も、このレシピを使えばとても簡単につくれますよ。
家庭料理の原点は“縄文時代”の料理にある!?
レシピは試行錯誤を重ね、今の分かりやすい形にたどり着いたという河村さん。なぜ“グラタン皿”を使った料理が完成したのでしょうか?
「お店と家庭での料理は違う。家庭料理はすごくわかりやすく言えば、縄文人の“たき火をしてそこに石を置き、そのうえで焼いて食べた”といったシンプルな食事だと思うんです。だから縄文時代の石焼をグラタン皿で再現しました。焼き魚も、グラタン皿でつくれば、遠赤効果で外側はパリッと、内側がふわぁっとできます」(河村さん)
河村さんのレシピは素材を生かした調理が大事にされています。また、それと同時に料理をつくる人のことも考えているそうです。
「焼き魚など、グリル網を洗うのはちょっと面倒ですよね。でも、このグラタン皿調理法なら洗い物も少なくてラクです。この調理でどれだけ料理をする人が解放されるか。僕は、料理で幸せになってほしいんです。だから、自分が幸せになったことをこれからも伝えていきたいですね」(河村さん)
そう笑顔でしめくくってくれた河村さんと若杉さん。「イラストおかず」は料理の大変さから解放されるだけではなく、それを“楽しさ”に変えてくれるので、多くの人の生活に寄り添ってくれること間違いなし。これからもおふたりのつくるレシピが楽しみです。