収納の整えや片づけは、一度仕組みをつくればスムーズにまわりますが、掃除だけは頻繁にしなければなりません。

生活していると必ずたまる、ホコリやちょっとしたゴミ。ここでは毎日の掃除のハードルを少しでも下げるために、整理収納のプロが取り入れているテクニックをご紹介します。
教えてくれたのは、整理収納アドバイザーなど数多くの資格を持つ川根礼子さんです。

掃除グッズがすぐ手の届くところにある
掃除グッズがすぐ手の届くところにあれば、ついで掃除もはかどります
すべての画像を見る(全16枚)

カーペットクリーナーやおしりふき、掃除アイテムをあちこちに配置して、掃除のハードルを下げる!

●カーペットクリーナーは、ケースを固定すれば片手で取り出せる

気づいたときにすぐホコリや髪の毛、ペットの抜け毛をキャッチできるよう、カーペットクリーナーは手放せないという川根さん。リビングではすぐ手の届く棚に常備させています。

カーペットクリーナーはケースを固定

「頻繁に使うものなので、ケースから取り出すのが面倒に感じることも」

ケース底面に吸着シートをはりつけ棚に固定

そこで、ケース底面に吸着シートをはりつけ、棚に固定することにしました。

片手でサッと本体を取り出すことができる

「これで手間取ることなく、片手でサッと本体を取り出すことができるようになりました。思い立ったときにすぐコロコロできれば、きれいをキープしやすくなりますよ」

髪の毛対策に洗面所やベッドルームにも1本ずつカーペットクリーナーを置いている

川根さんのお宅では、髪の毛対策に洗面所やベッドルームにも1本ずつカーペットクリーナーを置いています。これらの場所でも粘着テープでケースを固定。

カーペットクリーナーはケース自体がしっかりしているものを選ぶほうがストレスフリー

「吸着シートは100円ショップのもので十分ですが、カーペットクリーナーはケース自体がしっかりしているものを選ぶほうがストレスフリー。100円ショップでも販売しているけれど、底がなかったり、また粘着テープがはがしにくいものも多いため、掃除へのハードルが上がってしまいます。無印良品のものは、お値段は約4倍ですがケースもしっかりしていてとても使いやすいです」

●家の各所に置いてあるおしりふきで、毎日ちょこっと掃除

カーペットクリーナーに加えておしりふきも家の各所に常備しています。

おしりふきも家の各所に常備

「子どもたちはもう大きいのですが、 掃除に便利なのでいまだに箱買い。汚れが目についたときぞうきんをわざわざ用意するのは面倒だけれど、おしりふきはすぐ取り出せてふいたらポイッと気軽に捨てられるのが利点です。コスパもよくて、ちょこっと掃除がとてもはかどります」

100円ショップのワンプッシュフラップケースに入れてパッケージを目隠し

「ただおしりふきをそのまま置いておくと、インテリアの邪魔になるので、100円ショップのワンプッシュフラップケースに入れてパッケージを目隠ししています」

ワンアクションの指一本であけられるフラップタイプが断然使いやすい

ケースはいろいろな種類が販売されていますが、ワンアクションの指一本であけられるフラップタイプが断然使いやすいそう。

おしりふきをキッチン、トイレ、玄関、廊下、寝室と5か所に置いてある

「わが家ではおしりふきをキッチン、トイレ、玄関、廊下、寝室と5か所に置いてあります」

使いたい場所の近くに置いておく

どこもホコリなどがたまりやすい場所ですが、使いたい場所の近くに置いておくことで、掃除を後回しにすることがなくなりました

場所によってはカゴに入れてつるす

場所によってはカゴに入れてつるしています。

ティッシュケースは空中収納! 棚掃除がスムーズに

また、そもそも掃除しやすいように収納を変えるのも手。ここでは斬新なティッシュケース収納の方法を教わりました。

キッチンとダイニングの間に壁棚がある

川根さんのお宅では、キッチンとダイニングの間に壁棚があります。家族みんなが便利な場所なので、新聞やティッシュケースなどよく使うものを置いているそう。

ティッシュケースは空中収納

「ティッシュケースは棚の上段に横向きにしたり、立ててみたりといろいろな収納方法を試していました。でも取るときにティッシュが棚のストッパー用棒に引っかかったり、箱を交換しづらかったりとどれもうまくおさまらなかったため、浮かせて収納できるようにプチDIYすることに」

材料はすべて100円ショップで調達

使ったのはマグネット式のティッシュボックスホルダーと、磁石用ステンレス補助プレート、幅広マスキングテープといった材料はすべて100円ショップで調達できます。

ティッシュケースを横にして挟むだけ

「棚に幅広マスキングテープをはり、その上にマグネットシートを重ねます。ティッシュケースの幅に合わせて下部分にも同じようにマスキングテープとマグネットシールを。上下のマグネットシートに、ティッシュボックショルダーをペタッとくっつけるだけで完成です」

このホルダーにティッシュケースを横にして挟むだけ。

ティッシュを取り出しやすい角度のうえ、棚の掃除のためにどかせる必要もなくストレスフリーになりました。

「ティッシュケースの材質によっては重さに耐えきれないこともあるので、耐荷量を確認して試しばりすると安心です」

掃除したいと思ったときに、すぐ取りかかれるちょっとしたテクニック。ご自宅でもぜひ取り入れてみてください。