●なぜ、今「NISA」なのか?

では、なぜ新NISAが必要だと話題なのでしょうか。

「2019年に話題となった『老後2000万円問題』を覚えていますか? 老後30年間で約2000万円が不足するという金融庁の試算が発端となった問題です。平均寿命が延びる一方で、年金受給額は減少していますので、豊かな老後を送るには、ある程度の老後資金を確保する必要があります。

日々の生活をきりつめながら給料をコツコツ貯蓄していくのもひとつの方法ですが、低金利で利息が期待できない現在では、お金の価値は目減りしていくばかり。そこで新NISAの出番! 日々の充実した生活を送りながら老後資産づくりを目指していきましょう」(福島さん)

●円の価値は目減りしている

2023年は電気代やガス代から食品、日用品まで周りのあらゆるモノ・サービスの価格が上がった1年でした。このような物価の上昇が続くことを「インフレ」と呼びます。物価の上昇に伴って給料などの収入も上がっていけばいいのですが、なかなかそういうわけにはいかず、家計は苦しくなっていきます。

「これまで500円で購入できていたものが500円では買えなくなってしまうわけですから、お金の価値が目減りしたことになります。一方、銀行の預金金利は0.002%程度。100万円を預けていても1年間に20円(税引き前)の利息しかつきません。つまり、ある程度のリスクを取ってでも、資産を運用する必要があるということです」(福島さん)

また、円安が続くのも、日本円の価値が目減りすることにもつながります。

円安
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「欧米各国が金利を引き上げる一方で、日本が低金利政策を維持していることで、外国為替市場では円安(ドル高)が進行した1年でした。円安とは一言でいえば、円の価値が下がってしまうことです。つまり、このまま円安が続けば、円の価値はさらに目減りしてしまうことになります」(福島さん)

このような経済情勢で、これからは少なからず投資をしていくことは必須の時代となっています。ただ、投資したことがない人がいきなり株式やFXのデイトレードをするのも難しい…。そこで福島さんは、「2024年から神改正される新NISAがいい」と言います。

「NISAとは『少額投資非課税制度』で、少額の投資について、その利益にかかる税金を非課税にするという制度です。このNISAが“神改正”されて、2024年からとても使いやすくなります」