自分の息子からひどい言葉をぶつけられているなんて、だいぶストレスですね。言葉の暴力にだんだん慣れていくなんてことはあり得ないものなのに、相手は気ままにエスカレートしている様子。息子さんからの言葉に、親がもっと強い言葉で応戦しても、その時にスカッとするだけで、あとからまた同じことが悪化しながら繰り返されるという。親がひるむ瞬間を初めて見て、いい気になってる年頃なのかもしれませんね。さらには、自分の親は傷なんかつかないものだと、心のどこかで思ってるのではないでしょうか。

息子さんには自分の心情を吐露することに限ると思います。正論をぶつけたりしないで、「昨日のあの言葉に、私はとても傷ついた。悲しかった。もう言わないで欲しい」という言い方をしてみてください。とっちめるのではなく、本音を言いながらお願いをするのです。いかに息子さんのあげ足を取れそうな言葉を思いついたとしても、「売り言葉に買い言葉」にはしないで、ただ頼んでみる。そうすると今度は、ひるむのは息子さんの方になります。ここだけは自己中心に、感じた気持ちを、言葉をぶつけてみてください。

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