●反省とチャレンジ。お芝居はその繰り返し
すべての画像を見る(全2枚)撮影中もチャーミングな笑顔を絶やさず、周りを明るくしてくれる風吹さんですが、じつは「クヨクヨ症」の一面も。どんなに経験を積んでも、ひとつの作品が終わるたびに、「もっとできたのに」という反省からは逃れられないそう。
「でも、お芝居はその繰り返し。だからこそ『次はこうしてみよう』と新鮮な気持ちで向き合えます。年内にも今までやったことのないチャレンジングな役を演じるので、今から楽しみなんです。現場では初めて会う人もいれば、30年ぶりに再会して『あんなにいやなやつだったのに、なんだか丸くなったわね』なんてことも(笑)。そういうおもしろい出来事が起きるのも、この年まで生きてこられたからこそ。年を取ると周りから軽視されることもあるけど、それも冷静に眺めていられます」
続けて、落ち込んだときのいちばんの薬は「忘れること」と風吹さん。
「クヨクヨも度が過ぎるとよくないから、引きずらずにさっさと寝る。私の場合、ひと晩寝れば忘れてしまうんです(笑)。新しい一日が始まれば、また新しいものが入ってくるから、いつまでも引きずっていられません。自分なりの切り替え方を見つけて、上手に年を重ねたいですね」
風吹ジュンさんが表紙の『これからの暮らし by ESSE vol.06』(扶桑社刊)では、風吹さんのさらに詳しいインタビューを掲載しています。