やるべきことを先延ばしにしない“すぐやる人”には、じつはだれでも簡単になれるんです。年末のタスクがサッと片づくうえに自己肯定感まで上がるテクニックを、メンタルコーチの大平信孝さんに教えてもらいました。
ほんの少しのことで“すぐやるスイッチ”はオンになる!
すべての画像を見る(全2枚)やるべきことが山積みなのにやる気が出ず、とくに年末は毎年バッタバタ! そんな自分を怠け者だと責めてしまうことはありませんか? でも、メンタルコーチの大平信孝さんによると、それは性格の問題ではなく脳の仕組みのせいなのだそう。
「脳は生命維持のための防衛本能として変化を嫌うので、なにか新しいことをやりだすと『やめろ』とアラートをかけます。ただし、脳は小さな変化なら受け入れる性質があるので、少しだけ動いてみることで“すぐやるスイッチ”を押すことができます」
今回は年末のシチュエーション別に“すぐやる人”になるコツをいくつかご紹介します。
● 年賀状は「年賀状書き専用スペース」で“すぐやるスイッチ”をオンに
年賀状作成が面倒、単純作業はやる気が出ないという人は、その作業の「専用スペース」を設けてみましょう。「同じ場所で同じ作業をしていると、『ココならはかどる』と脳に刷り込まれ“すぐやるスイッチ”が入りやすくなります。家の中に『年賀状を書くならココ』というスペースを設けたり、作業用のカフェを決めるのもおすすめ。
●家計簿を習慣づけたいときは、食糧庫に置くのがおすすめ!?
習慣化したいことは、すでに定着している習慣にくっつけて行うよう“アンカリング(条件づけ)するのがおすすめ。「たとえば家計簿を食糧庫に置き、買い物後、食材をしまう流れで書くようにすれば忘れなくなるはず」
●大掃除を先延ばしにしてしまう人は、作業の小分けがポイント
目標が大きすぎ&抽象的だと着手しにくくなるので、分割するのが◎。「まずは掃除したい場所をリストアップ。そのうえで『今日は玄関だけ』などと小分けした方が、『家全体がキレイ』というゴールに到達しやすいです。
●面倒なことは前日に手をつけておくのもひとつの手
とにかく体が疲れるから掃除を先延ばしにしてしまう…というのもあるあるです。そんな人は、前日に少しだけ手をつけておく方法を試してみて。大掃除であれば、前の日に掃除用具だけ準備をしておくと、次の日の作業がスムーズに。「『未知』なことが苦手な脳に、『既知』だと思わせることで、行動化のハードルが下がります」
●冬休みの宿題を先延ばしする子供に「強制」はNG!
「子どもの“すぐやるスイッチ”を入れたい!」というのもESSE読者のよくあるお悩み。宿題などのやることを先延ばしにする子供には、やる気を促すような関わり方をすることが大事です。「否定はせず、『どんなふうに進めていきたい?』と一緒に計画を立てるスタンスを取るのがおすすめ。自分で決めたことは行動する確率が上がり、達成すれば自己肯定感も上がります」
ESSE12月号の特集「年末のドタバタシーンもこれで解決 自己肯定感も上がる!“すぐやる人”になる技術」では、年末のシチュエーション別に“すぐやる人”になるコツを紹介しています。1分でできる自己肯定感を上げるコツも。ぜひ試してみて!