“びびり”だった私でもできた!ひとり旅は50代からが始めどき

人生100年時代、50歳はちょうど折り返し地点。節目となるその年に山脇さんが始めたのが、ひとり旅でした。

●無理だと思っていたことができた達成感が原動力に

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「40代後半から体の変化もあり、気分が沈みがちで、若い頃とは真逆の“箸が転んでもおもしろくない”日が続いていました。更年期だったんでしょうね」。

そんな日々のなか、グループでの台湾旅行に参加。外出先から、たまたまひとりでホテルに戻ることになったとき、同行者に「ひとりで大丈夫?」と聞かれたそう。

「きっとそう聞きたくなるくらい、私が頼りない人に見えたのかもしれません。でも、そのひと言が、ひとり旅を始めようと思うきっかけになりました」

ひとり旅は若い頃に経験していたものの、結婚後はほとんど夫と一緒。そこで、まずは夫より先に出発する旅から始めてみたそうです。

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「あとから夫が来ると思えば少し安心だったので、3、4日早く行って、ひとりで過ごす旅をしてみました。久しぶりのひとり旅は緊張することも多いけど、ひとりの時間をゆっくり過ごすことで、気持ちが晴れ、たくさんの“ごきげん貯金”が貯まったんです」

●ものごとの分別がついた50歳はひとり旅の適齢期

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「夫や友人との旅行はもちろん楽しいけれど、ひとりで歩く街並みは、景色さえ違って見える。それがとても新鮮な感覚でした」と、山脇さんは次第にひとり旅の魅力にハマっていきます。

「50歳になると、さすがに自分で自分のことをケアできるし、お金の使い方もわかっているつもりです。旅先での出会いなんかを求めていないし(笑)、自分が楽しいことだけをシンプルに追求できる。まさに50歳はひとり旅の適齢期だと思っています」

●旅先では安全第一に、ごきげんになれる旅を

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山脇さんにとってのひとり旅は、「楽しく行けること」。そして、思い出して「ごきげんになれること」で、けっして「挑戦するようなことではない」とも語ります。

「旅先では安全を心がけ、無事に帰ってくることがいちばん大切。私の場合は自由に歩いて、好きなものを食べて、夜は読書をして過ごすことが多いですが、出かけたくなければ一日じゅうホテルで過ごしてもいい。つまらなければ、途中で帰ってもいいくらい、柔軟に考えています」

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肩ひじはらず、気ままに過ごし、自分ができないことを発見して驚いたり、笑ったり。そして、「ただいま〜!」と、ごきげんな笑顔で帰宅できるひとり旅。今すぐ出かけたくなってしまいます。

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