●大病を患っても、「お店に立てば元気になっちゃう」

千草屋店内
三世代でお店を営む千草屋。とても賑やかです
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幼少期から仕事をバリバリこなし、商売人としての勘も鋭い千恵子さんですが、なんでも完璧にこなせる鉄人というわけではありません。これまでの人生で、幾度となく大病を乗り越えてきました。心細くなったり、心が折れそうになったことはあるのでしょうか。

「…ないわね(ズバリ)! まあ、そうは言っても結構病気はしたのよ。脳梗塞に腸閉塞でしょ、狭心症もやったわね。あとは、肺がんもやって肺が半分くらいないの。でもへこたれないわね。切り替えよ、切り替え。入院中でも、『家に帰ったらなにを食べよう』『どこに行こう』ってずっとワクワクしているし、一日でも早く帰りたくて仕方ない。『先生、早く帰してよ!』って」

起きた出来事やトラブルに対して悩んだり落ち込むのではなく、起きたことは起きたこと。それよりもすぐに“次の一歩”を考えてワクワクしているのだとか。その切り替えの早さに、お孫さんの麻咲子さんもいつも驚かされると言います。

「おばあちゃんってすごいんですよ。最低限のリハビリだけ病院でやって、あとはお店に立ちながらどんどん回復しちゃう。お客さんと話していると本当に元気になるんです。いつも病院の先生にも驚かれます。おばあちゃんにとって、お店は生命力の源なんだなあって思いますね」
お店に立つことが生き甲斐で、元気の源に。お客さんも同じように元気をもらえています。

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