病院に行くまでもない不快な症状をなんとかしたいときは、セルフケアが味方に。入眠に効くツボとストレッチを紹介します。
ツボ&ストレッチで「不眠」セルフケア
眠れない、眠りが浅くて夜中や朝早くに目が覚めるなど、つらい睡眠トラブル。不眠解消につながるツボを柳本真弓さんに、ストレッチを高尾美穂先生に教えてもらいました。
●モヤモヤして眠れないときは足首の「三陰交(さんいんこう)」を押す
すべての画像を見る(全8枚)日中、頭を使いすぎると夜になっても「気」が散漫になって不眠の原因に。
「三陰交は血液を全身に流す効果が。その作用で『気』が落ち着いて、眠れるようになります」(柳本さん)
・三陰交はココ!
内くるぶしから指4本上の骨のキワ、アキレス腱寄りのところ。足首の後ろから親指で10秒ほど押す。左右同様に。
●手首にある「神門(しんもん)」は緊張をほぐし、寝つきをよくする
神門の「神」とは、東洋医学では「精神/心」の意味が。
「このツボは、心を落ち着かせて眠りを誘います。また、血のめぐりを整え、緊張やイライラを和らげる効果も」(柳本さん)
・神門はココ!
手のひら側の手首、小指側の横ジワ上の少しくぼんだ部分。親指の腹で心地よい強さで10秒ほど押す。左右同様に。イライラするとき、気が滅入るとき、心配事があるときにも。
●ベッドの上で「漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)」を
眠れないときはベッドの上で「漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)」を行うのがおすすめ。
「深い腹式呼吸に合わせて、筋肉の弛緩収縮を意識的に繰り返すことで筋肉の緊張をほぐし、心身ともにリラックスさせる方法。じんわり体が温まり、眠れるように」(高尾先生)
(1) リラックスして腹式呼吸
あおむけになり、軽く目をつぶる。その姿勢で5回腹式呼吸。
(2) キュッと力を入れる
息を吸いながら握りこぶしをつくり、キュッと5秒力を入れる。
(3) 息を吐きながら力を抜く
息を吐きながら力を抜き、20秒筋肉を弛緩させる。
(4) (1)~(3)と同じ方法を体のいろんな場所で繰り返す
5秒キュッ×20秒だら~んを、肩や足先、お尻などいろんなところで繰り返す。
足もキュッと。
ツボ押しやヨガ、アロマセラピーなどを行う場合、妊娠中やその可能性がある方、持病のある方は事前に医師と相談してください。また、試してみて痛みや不調があるときは、すぐに中断してください。
西洋医学に基づかない鍼灸やマッサージ、アロマセラピーは体質改善を目指すものであり、効果・効能には個人差があります 。