先シーズンで現役を引退し、プロスケーターとして活躍する村元哉中(かな)さん&高橋大輔さん。アイスダンスでは“かなだい”の愛称で人気を博すお2人に、現役時代の「衣装」についてのこだわりやこれからやってみたいことについて、お話を伺いました。
すべての画像を見る(全4枚)高橋大輔さんと村元哉中さんインタビュー。「かなだい」として意識していること
――「かなだい」を結成してからの衣装のこだわりがあれば教えてください。
高橋:僕はスタイルがどれだけよく見えるかがいちばん大事。シングルのときは細く見えるようにつくっていたんですけど、ダンスでは哉中ちゃんより大きく重厚感があるように。哉中ちゃんは小さく見えるように意識していました。
――どういった工夫を?
高橋:素材感だったり、あとは肩幅をちょっと大きめにしたり。シングルのときは首が長く見えるようにもしていたんですけど、アイスダンスではどれだけ身体が大きく見えるかを優先しています。あと、哉中ちゃんのスカートの長さにうるさい。めっちゃうるさい(笑)。
村元:着ている私は見えないからわからないので任せているんですけど、結構こだわっているかも(笑)。
――逆にこれは絶対ダメ、というのはありますか?
高橋:僕は足が太く見えるような丈の長さとか、足がきれいに見えない形はNGにしています。
村元:私は背中が開いている衣装なら、背中のカットが大事。ただのタンクトップみたいな形はいやですね。後ろから見ても肩や背中のラインがきれいに見えるカットじゃないと。NGはあまりないかな?
――アイスダンサーになってから変わったことはありますか?
高橋:ダンスは乗ったり回ったりするから、どんな(ラインストーンの)種類を使うかは変わりました。
村元:『ラ・バヤデール』のときにすごくきれいな装飾をいっぱいつけていただいたんですけど、リフトした瞬間に引っかかったりして。すいませーん! って言いながら取ってもらったりしました。
高橋:あと、顔まわりでリフトを回すから、ウエストにいっぱいストーンがついていると痛いんですよ。ゴリゴリ~! ってなるんで(笑)。我慢できる大きさもあるんですけど、尖っているものとかはね。
――ストーンの形が大事なんですね。
高橋:大事ですね。(ジャンプがないため)重さは関係なくなったので、シングルのときより生地選びは楽になりました。重くてもいい。