LDKや和室をどのように配置するかで、暮らしやすさや、家の満足度が大きく変わります。1年前にハウスメーカーで36坪の平屋の家を建てた日刊住まいライターは、南側から東側に向けてLDKと和室を斜めに並べた間取りに。どの部屋も明るく、さまざまな過ごし方ができています。大満足の理由と設計でこだわったポイントは?

間取り図
南から東へ斜めに並べたLDKと和室の間取りは明るくて心地よい
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LDKと和室をずらして斜めにつなげる間取りに

斜めのLDK

筆者は、夫と子ども1人(10か月)の3人家族。1年前に大手ハウスメーカーで延床面積36坪の平屋の家を建てました。

家づくりでは、ハウスメーカーの設計担当者と間取りをじっくり検討。LDKと和室をひとつなぎに結び、それぞれの空間をずらして斜めに配置しようという結論に至りました。

ひとつながりにした理由。それは、ダイニングキッチン、リビング、和室のそれぞれの場所で、だれがなにをしていても気配を感じられるような、人の温もりが伝わる空間にしたいと思ったからです。

かと言って、これらが直線でつながると、単調になってしまいます。ダイレクトに人の気配が伝わり、プライベート感がそがれてしまいます。そこでカギとなるのが、斜めにずらすこと。

実際に1年暮らしてみて、「ずれ」によって、絶妙な「個」の空間を実感、とても満足しています。

ちなみに、リビングは15.5畳、ダイニングキッチンは12畳、和室は4.5畳という広さ。さっそく、この間取りのよいところを紹介していきましょう。

 

真ん中のリビングにも光がたっぷり入る工夫が

ダイニングキッチンは南側に配置。そこから東側に向かって、太陽の日差しが入りやすいよう窓を設け、斜め方向にリビング、和室を配置しています。これにより採光もしっかり確保。明るい家になりました。

 

屋根に開口

また、リビングの南側にあるラナイ(家の外に面したスペースを屋根で覆った半戸外空間のこと。ハワイの建築用語)の屋根には、開口を設置。この場所に面したリビングの南側には、高窓も設けています。

 

リビングの天窓

また、リビングの西側はダイニング南側から入る光が届きにくいと考え、天窓を設置。真ん中に配置したリビングも、これらの窓があることで、もとても明るいです。

 

リビングを中心にした配置して正解だった!

リビングを中央に配置したプランにしたのは、生活の中心はリビングになると思ったからです。しかし、実際に生活してみると、圧倒的にダイニングに居ることが多いです。

夫は仕事から帰って来ると、ダイニングで食事し、そのままダイニングでテレビを観ながら、晩酌タイムに浸っています。結局、リビングで過ごす時間なんて忙しい日常の中では、なかなか確保できていません。

今の間取りには十分に満足はしていますが、ダイニングキッチンを中央に配置した間取りでも、よかったかもと思うことも。

 

リビング

でも、やはりリビングを真ん中にしてよかったというのが結論です。それは、天井を高くとることができ、左右にも広がりのある、とてもくつろげる場所になったから。

高い天井の下、大きなスクリーンで映画鑑賞したりするリビングのひとときは、とても癒やされ、「また、明日から頑張ろう!」という気持ちにさせてくれます。