スタイリスト、山本あきこさんの人気連載。「もしかしてファッション以前？」という素朴な疑問から、「この服のスタイリングはどうしたらいい？」という現実的な着こなしまで、大人の女性の「それ、あるある！」というおしゃれのお悩みにお答えしていきます。
日傘が使えない日のUV対策
まだまだ暑さが続く時季。強い紫外線は「日傘でカットしている」という40代は多いと思います。でも、ときには日傘が使えないシチュエーションもありますよね。そんなときは、帽子の出番！ でも、「帽子ってなんか苦手」という方が多いのも事実。そこで今回は帽子について考えていきたいと思います。
●40代の帽子コーデ、どうしたらいい？
普段かぶり慣れていないと、なかなか手が出にくい帽子。それ自体の面積は小さいけれど、じつは全身のバランスに作用するものだから、当然失敗したくはない…。そこで、40代におすすめの帽子とかぶり方をご説明します。
●40代にはクロシェ帽orキャップがおすすめ
（1） クロシェ帽はワントーンで上品に
まず、今年帽子を買いたいと思っている方には「クロシェ帽」がおすすめ。「クロシェ」とはフランス語で「釣鐘」という意味があるそう。その名の通り、なだらかなカーブのシルエットはほっそりとした釣鐘型で、ツバがやや下向きで狭いところがポイントです。ストローハットよりコンパクトなのでコーディネートのバランスがとりやすく、頭が小さく見えるメリットも。落ち着いた印象を与えるので、40代もかぶりやすいアイテムです。ユニクロからもお手頃価格のものが出ていますので、チエックしてみてもよいと思います。
洋服とのコーディネートは、ワントーンやモノトーンなど、色数を絞ったコーディネートに合わせると落ち着いた印象を与えられます。白～ベージュなら上品ですし、黒系ならすっきりとして涼しげに見えます。
（2） キャップは大人っぽくボリュームのあるものと合わせる
レジャー施設やアウトドアイベントに参加するときは、40代にも「キャップ」がおすすめ。「かぶり慣れていない」という方もいるかもしれませんが、黒やベージュなどベーシックなカラーのものは着こなしに馴染みやすく、かぶりやすいと思います。なるべくロゴなどが目立たない、シンプルなものからスタートしてみてください。
ベーシックカラーの次にかぶりやすい色は、ネイビーやグリーン。メンズのものでもまったく問題ありません。ご家族間で貸し借りできて、コスパもよいアイテムになるはず。コーディネートの差し色にもなります。
着こなしは、クロシェ帽同様「カジュアルすぎないように」がポイントです。少しフェミニンなアイテムを合わせた方が40代らしい大人の雰囲気が演出できると思います。また、キャップをかぶると頭がキュッと小さくなるので、ボリュームのあるサロペットやワンピースなどと合わせると、全体のバランスがとりやすくなります。
