話題の「ミンスゲーム」。アメリカでミニマリストブームを引き起こした、ジョシュア・フィールズ・ミルバーンとライアン・ニコデモが考案し、Twitterで呼びかけた「ものを減らすためのゲーム」です。そのミンスゲームを4か月間続けたと話すのは、ライフオーガナイザーの森麻紀さん。やり方とやってよかったことを教えてくれました。

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「ミンスゲーム」は細かなルールはオリジナルでOK!

ミンスゲームで手放したもの
ミンスゲームで手放したもの
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1年前のことになりますが、日付の数だけものを手放すミンスゲーム(MINS GAME)を実行しました。これを1か月31日間続けると、なんと496個のものを手放すことになります。
「日付の数だけ」という以外、詳細なルールはなさそうだったので、自分でルールをつくりました。そのルールは以下の3つになります

(1) ゴミ(もともと捨てる予定だったもの)はカウントしない。ただし、今回の見直しを機に買いかえようと思ったものはOK

(2) 毎日コツコツでなくてもよい。月末に帳尻が合っていればOK

(3) 基本的には種類ごとのカウントとするが、個数が厳しくなってきたら、細かく数えてもよい。ただし、紙類は種類ごとで数える

 

手放すと決めたものの中で、用途通りには使わないけれど、掃除に使えるといった場合は、ミンスゲームをしている間に使いきることも前提としました。そうしないと、手放すと決めたのにいつまでもものが残ってしまう可能性があるからです。

 

●途中から子どもと夫も参加してくれるように

子どもと夫が手放したもの

基本的には私管理のものだけでと考えていましたが、「ミンスゲーム」というおもしろい名前のおかげでしょうか、「私もやりたーい!」と子どもも途中から参戦。そしてなんと、捨てたがらない夫も20個くらい出してくれました。

 

●数が決められているからこその気づきが多い

待ち針

日に日に捨てる個数が増えるため、家の中すみずみまでしっかりと見直すようになります。自分自身とても印象深かったのが「待ち針」です。ミンスゲームをしている期間にカーテンの遮光用ライナーの裾上げをしたのですが、待ち針を使うときにふと思いました。

「(裁縫嫌いな)私の人生で、今ここにある25本の待ち針を一気に使うことはあるのか?」

答えは即答。「ない」と自分で納得したので、12本だけ残して13本はさよならしました。

ミンスゲームのおかげで、こんな細かなものまで、自分にとって必要な個数を本気で割り出そうとすることができたのです。

手放した本
写真の本は手放したほんの一部

それから本に対する思い込みにも気づけました。図書館は頻繁に利用し、ブックカフェへもよく行く。さらにKindle Unlimited(Amazonの読み放題サブスク)も加入しているにもかかわらず、「本は家にあるべき」そんな風に思っていたようです。

傷のついたカバン

定期的に見直していたはずの、薬の使用期限にも今回いくつか気づくことができました。最近は使っていなかったけれど、ずっと使っていたものも、よく見ると細かな傷や汚れがあってもう使えるレベルではなかったものも…。

また、ずっと行ってなかった病院の診察券も。じつは先生が苦手でもう行きたくないと思っていたにもかかわらず、念のため取っておいたのです。取っておいても行かないのに不思議です。

個数を決められているからこそ、迷ってたものを手放すこともできて、本当に必要なものだけが残ると実感しています。個数が決められていないと、いくらでも自分に甘くできてしまうので、その分本当に必要なものを厳選するのに時間がかかってしまうともいえます。