●歯が弱くなってくる年齢だからこそ、食べやすい工夫を重ねて
肉は、厚みや大きさを工夫します。たとえば、焼き肉にはすき焼き用、とんかつには豚こま切れ肉を使います。豚こま切れ肉を小判形にまとめたとんかつは、箸を入れるとほろりと崩れて食べやすいです。
すべての画像を見る(全5枚)また、豚肉と白菜を交互に重ねてじっくり火を通した煮物は噛みやすく、たくさん食べてくれます。煮汁にはとろみをつけ、喉の通りをなめらかに。
硬い野菜も、火を通して噛みやすい硬さにします。ニンジンのクルミ和えは、ニンジンとタマネギ、ニンニクを電子レンジで加熱(600Wで約5分)。クルミはビニール袋に入れてめん棒で砕き、炒って香りを出します。
歯の問題は、義母だけの話ではありません。私たち夫婦も、歯が弱くなってくる年齢。これからも、食べやすい工夫を重ねて、みんなで同じ料理が食べられるといいな、と思います。
『71歳、74歳夫と97歳義母と大人だけで楽しく暮らす』(ワニブックス)では、ここで紹介した以外にも、もののはずみさんの“年を重ねても明るく、簡単に暮らす”ための家事や心と体の整え方、家族とのつき合い方などのアイデアをたっぷり掲載しています。